令和8年度 2学期始業式 校長式辞

約5週間の夏休みでしたが、どんな夏休みだったでしょうか?長かったですか、それとも短かったですか?
こうやってみんなとまた会えることが本当に嬉しく思います。
夏休み前の1学期の終業式式辞で、「夏休みは、宿題をすることも大切だが、もっと大切なのは地域のお祭りやイベント、日頃できないことにチャレンジすることで色んな学びをしてほしい」と伝えました。
7月末にあった日田祇園祭りでは曳山を真っ赤な顔をして曳いている生徒にも沢山出会いましたし、駅前のロックフェスでは、JRC部を中心とした生徒達も熱い中、企画・運営や販売の手伝いなどにも精を出していました。また、日田いちでは放送部の生徒達が熱い中、MCを務めていましたし、それだけに留まらず、運動部・文化部の生徒の中には、全国大会でしのぎを削った生徒達も沢山いました。また、演劇やイベントでの舞台に立った生徒達も多く見ました。本当に生徒達の学びへのモチベーションの高さと、前向きさに「さすが日田校生!!」と敬意を表したいと思います。
さて、今日は2学期の始業式です。宿題ができていないことや学校に行くと言うだけで、足が重かった生徒もいることでしょう。学校は行きたくないもんです。でもまずは今日こうやって学校に来たことについて褒めたいと思います。ぜひ、周りの生徒とお互いを褒めてあげて下さい。
本来は8月6日の広島に原爆が落とされた日には、平和学習の学びをするのが通例ですが、本校は実施していないので、少し平和についての話をします。
世界では混沌とした状態が続き、ウクライナとロシアとの紛争、バレスチナ・ガザ地区とイスラエルとの紛争、アメリカとイランとの紛争とホルムズ海峡の封鎖等、何処をみてもカオスのような状態が続いています。そんな中、この日本が81年間平和でいられたことはまさに素晴らしいことと感じていますし、その影には政府や国民が平和を続けるための努力をしてきたことの証とも言えるでしょう。
福岡県出身で、医師の中村哲さんという方を知っていますか?パキスタンやアフガニスタンで医療行為に従事してきた人物で、現地で医療行為を行っていた際に、薬も食べ物も医療行為をする薬品や施設・設備も不十分な中、患者が止めどなく押し寄せ、治療もできずに死んでいくのを目の当たりにし、医療に限界を感じ、砂漠に水を通す灌漑施設を作ることで小麦等の生産をする事ができれば人々を豊かで平和で健康に暮らせると言うことを思い立ち、灌漑施設の建設を行っていました。砂漠に25キロにも及ぶ水路を建設し、広大な緑の耕作地を作ったことでも有名で、アフガニスタン政府から表彰もされています。しかしながら、2019年にアフガニスタンで、テロに遭い銃弾に倒れ亡くなりました。
中村哲さんは、生前こう言っています。「アフガニスタンにいると『軍事力があれば我が身を守れる』というのが迷信だと分かる。敵を作らず、平和な信頼関係を築くことが一番の安全保障だと肌身に感じる。単に日本人だから命拾いしたことが何度もあった。憲法9条は日本に暮らす人々が思っている以上に、リアルで大きな力で、僕たちを守ってくれているんです」とも語っています。
皆さんは若く発想も柔軟です。だからこそ、この平和が尊ばれる今日だからこそ、もっと多くを知り、学び、何がFACTで何がFAKEかを見抜き、どうすれば平和を維持できるのかも考えていく必要があります。Think globally and act locally! それができるのが日田校生だと確信しています。
2学期は文化祭、修学旅行、台湾研修、県新人戦など行事が目白押しです。また、3年生は将来に向けての大学入試等も始まり、その中での成長もすさまじいものがあり、大変楽しみでもあります。
一番長くそして成長と学びの充実に資する2学期となることを期待して、そして自分たちや将来の平和についても考えを及ぼす、そんな2学期となることを期待しています。みなさん、頑張ってきましょう!!

校長 船津 勇一