学校案内
令和6年1月24日(水)、文部科学省認定「数学検定」の生みの親である、日田高15回生(昭和38年卒)の髙田 大進吉 様をお呼びして、「STEAM空間と理数探究~数学の発明、数学検定の開発過程、理数の学び直しから紐解く」と題し、「STEAM講演会」をオンラインで開催しました。
講師の髙田様は、数学の有用性を当時の文部省に伝え、財団法人日本数学検定協会を設立し、初代理事長を務められました。
その後、理科等の作図手段として開発した理数の表現法「T-expression」の研究や、目と耳を同時に活用した効率的な学習「超高速学習」の研究等、理科と数学の分野で幅広く活躍されています。
また、平成22年には、日本理科検定協会を設立し、今は理科検定の開発・普及に努めておられます。
今回は、残念ながら雪の影響で生徒は登校できませんでしたが、髙田様には茨城から本校までお越し頂きました。そして、本校からオンライン配信で生徒にお話しをして頂きました。
講演の内容としては、数学の発明、数学検定の開発過程、理数の学び直し、STEAMのAとして数学の関数で美しい図形を描く方法等、数学を中心に幅広く実生活に繋がる話を交えながら、数学の奥深さを体感できるものでした。
「2+3は5にもなるが、3にもなり得る、それはなぜか」から始まり、世の中の様々な事象、現象等に対して常に疑問を持ち、様々な角度から物事を捉える大切さを教えて頂きました。
深い知識や考えに基づく話ばかりで、生徒は深く考え続けることができ、人生観を揺さぶられる貴重な2時間の講演でした。
以下は、講演会を受講した生徒の感想の抜粋です。
・私は数学を現実世界に表す考えにあえてよかったです。
・数学は楽しくないし、考えるだけで嫌だと思っていましたが、最後の関数で描くイラストを見て数学はすごいものなのだと感じ、苦手ですが勉強しようと思えました。ありがとうざいました
・掛け算は架空の計算であるという例がとてもわかりやすくて面白かった色々なことに対して疑問を持つことの重要性や音声を使った学びが必要になってくるということが分かり、これからの生活に活かしていきたいです。
・数に時間制限を加えるといった自分では想像のつかないことを聞けて面白かったです。
・生成AIがこれから活躍していく上で自分達に出来ることを考えていかなければならないと強く感じました。
・面白かったのは日本1の会社のトップが高齢になられても、なおマイナス✖マイナスに疑問をもっているというのです。疑問に持つことの大切さ、またヴァーチャルの世界ではない、現実だから考えられることなど、色々な視点で見るのが大切だと知る事ができました
・今自分たちには論理表現力が1番必要だと聞き、物事に対し違う見方をしたり、筋道を立てて考えたりしようと思った
・今回の講演会で、固定概念を疑うことや物事の根本を考えることの大切さを多く学びました
・高田さんの情熱がすごく伝わってきて、一生懸命することは素敵なんだなって思った。
・幾何学模様の面白さや、時間と文字の関係などを教えていただけて、とても興味深かったです。
来賓として、日田市長の椋野美智子様、財団法人日本数学検定理事長の高田忍様にもお越し頂きました。その他多くの来賓、参加希望の小中高の先生や大学の先生も、対面やオンラインで聞いて頂きました。
本講演会の様子は、OABさんの夕方のニュース番組「じもっと!OITA」で紹介していただきました。
以下のリンクからご覧頂けます。(引用:大分朝日放送さんのホームページより)
https://www.oab.co.jp/sp/news/?id=2024-01-24&news_id=202401243269
また、この日は午前中に、本校の1年間の探究活動の成果を報告する「SSH成果発表会」(1~3年の代表班による口頭発表、2年生全員によるポスター発表)が行われる予定でしたが、雪により令和6年2月28日(水)の午後に延期になりました。
再実施する本発表会については、前回の予定同様に、一般の方にも公開予定です。対面orオンラインでのどちらでも参加できますので、参観をご希望される方は、以下をクリックして申し込みをお願いします。