学校案内
研修2日目は、佐伯市エリアを中心に「生物資源」と「エネルギー循環」をテーマとしたフィールドワークを実施しました。
午前中に訪問した大分県農林水産研究指導センター水産研究部では、まず大分の水産業を支える「資源管理」「増養殖」「魚病対策」といった研究部の基盤となる事業内容についてレクチャーを受けました。続いて、ブランド魚「カボスブリ」の開発経緯を学習。カボスの抗酸化作用が鮮度保持にどう寄与しているかという品質検査の見学後、5kg級の成魚の刺身を試食しました。生徒たちはその美味しさを堪能し、科学技術が食の価値に直結していることを実感。また、養殖現場の大きな課題である「魚病」の講義では、被害軽減に向けたワクチン開発など、海の資源を守る高度な取り組みに真剣に見入っていました。
午後は、微生物発酵技術の世界的リーダーである興人ライフサイエンスを訪問しました。まずは同社の核となる「発酵技術」を用いた酵母エキスの製造や、医薬品原料の供給といった基本的な事業内容についてのレクチャーを受け、バイオテクノロジーがいかに私たちの生活を支えているかを学びました。その後「官能検査」を体験し、5つの基本味を識別する難しさと重要性を学習。さらに、酵母由来の旨味成分を少量加えるだけで食品の味が劇的に向上することをポテトチップスの試食を通して体感しました。また、研究開発の進め方や探究活動を深めるためのヒントについて具体的なレクチャーをいただき、次年度からの課題研究に向けた貴重な視点を得ることができました。
研修の締めくくりは、イーレックスエナジー佐伯発電所です。ヤシ殻(PKS)を燃料とした世界最大級のバイオマス発電施設を見学し、植物のCO2吸収を利用した「カーボンニュートラル」の論理を学びました。巨大なタービンが回転し、熱が電気へと変換される物理的プロセスを間近で体感し、エネルギーの未来を深く考える機会となりました。
この2日間、最先端の現場で本物の技術に触れた経験は、生徒たちが「科学が社会をどう変えるか」を実感する大きな転換点となったはずです。この学びを糧に、新学年からのSSクラスでの探究活動をより深化させてまいります。




