【SSH】2年SSクラス 「探究Ⅰ課題研究中間報告会」を実施しました!

令和6年11月28日(木)に、2年3組SSクラスの探究Ⅰの中間報告会(課題研究の成果と今後の展望の口頭発表)を実施しました。
この会では、日田高RGBの探究力(Research)の向上と課題研究の深化を目指してⅢ期目から実施しています。
どの班も、この半年間の課題研究の成果を試行錯誤しながら発表していました。6名の審査員の皆様にはオンラインでご参加いただき、多くの質問を頂きました。
さらに「個別助言タイム」では、班ごとに10分ずつ、マンツーマンで研究に関するアドバイスを頂き、とても有意義な会を実施できました。今回頂いたアドバイスをもとに、令和7年2月のSSH成果発表会、5月の最終成果発表会で更なる成果が発表できるよう、研究に邁進して参ります。

発表の様子(化学講義室)

地域班「日田杉からプラスチックを作る」

超音波班「超音波で『ニオイ』を除去 ~『汗臭さ』を消そう~」

化学班「杉の色素・染料としての利用」

工学班「床発電の耐久性と効率について​」

ロケット班「身のまわりの物質をロケット燃料へ」

 

発表の様子(生物講義室)

心理班「昆虫食の受容性について」

宇宙食班「日田の梨を宇宙食に」

衣食住班「みんなに素敵なティータイムを」

情報班「遊園地の効率のよいまわり方」

生物班「筑後川上流部からギギを減らす方法の模索」

 

審査員
審査員として、以下の方々に参加していただきました。

福井大学工学部応用物理学科
准教授 石松 亮一 氏

大分大学教育学部
教授 大上 和敏 氏

大分県庁商工観光労働部DX推進課 
DX推進アドバイザー 福重 貴浩 氏

 

別府大学食物栄養科学部発酵食品学科
教授 藤原 秀彦 氏

日本フォレスト株式会社
代表取締役社長 森山 和浩 氏

大分県庁商工観光労働部DX推進課 
DX推進アドバイザー 吉野 圭悟 氏

 

審査員の先生方からは閉会行事の際にお一人ずつ講評をいただきました。
【石松様より】
・サイエンスは積み上げていくことが大切。先行研究や先輩の研究からの積み上げができている班が多い。
・様々なことにチャレンジして、研究を深めて欲しい。

【大上様より】
・身の回りのことや地域性を大切にしたテーマが多く、興味深かった。
・どの研究テーマも幅が広いため、焦点化した方が研究は深まる。
・変える条件、変えない条件を吟味して実験を行うよう気をつけてほしい。特に変えない条件が変わってしまっている研究があった。

【福重様より】
・長い期間の研究の中間発表で、面白く聞かせていただいた。
・身近なことを題材にしたテーマと、将来の夢から着想を得たテーマなど、生徒の皆さんの発想力の豊かさに驚いた。
・普段の授業では味わえない課題解決の体験ができていると感じた。
・目標から逆算しながら、効率よく目標達成に向けて頑張ってほしい。

【藤原様より】
・皆さんの生き生きとした表情が見れてよかった。
・自分たちの地域性を大切にしているのがすごく良い。こういう学校は少ない。
・発表の前後の立ち振る舞いに気をつけよう。皆さんの想像以上に声や様子が配信されていることを意識しよう。

【森山様より】
・限られた時間の中で、広い視野、高い志の研究を行っており素晴らしかった。
・目の前で問題が起きたときに気づかないふりをする人もいるが、皆さんは自分で主体的に課題を見つけようとしている。その姿勢はこれからの人生において決して無駄にはならない。
・発見した課題の解決に向けて、1人でできること、仲間とできること、など様々なアプローチを体験できている。

【吉野様より】
・限られた発表時間の中で自分たちの研究を伝えることはとても難しい。だからこそ「研究成果をまとめ、発表のためのストーリーをつくる時間」も研究の中では大切である。
・日々の生活や授業の中で「問いを立てる力」を養うことを意識してみよう。

審査結果
審査員の方による審査の結果、以下の結果となりました。

化学講義室での発表班  最優秀賞  ロケット班「身のまわりの物質をロケット燃料へ」

            優秀賞   地域班「日田杉からプラスチックを作る」

生物講義室での発表班  最優秀賞  衣食住班「みんなに素敵なティータイムを」

            優秀賞   宇宙食班「日田の梨を宇宙食に」

最優秀賞の2班は、2月12日の本校のSSH成果発表会において、ポスター発表に加え、1,2年生の前で口頭発表も行います。

ご参加いただいた審査員の皆様、長時間にわたってご指導いただきありがとうございました。
そして2年SSクラスの皆さんの、今後の更なる研究の深化と活躍に期待しています!