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図書館だより「鶴嶺LIBRARY」2月号をお届けします

HPをご覧のみなさん、こんにちは。HP「中の人」です。今週で2月も終わり、いよいよ3月ですね。年度末を迎え慌ただしさが増すだけでなく、別れの多い月でもあります。この3月を乗り切るにはパワーが必要です。2024年度を「えみふる」で終えられるように、お互い体調に留意して頑張っていきましょう!

さて、本日は、読書好きのみなさん待望の「鶴嶺LIBRALY」最新(2月)号が発行されました。そのご紹介です。
気になる中身は…
①読書活動で振り返る高校生活
②テーマ別展示「1年図書委員のおすすめ」
の2本立てです。

まず、①読書活動で振り返る高校生活ですが、3月1日に卒業を迎える3年生の高校生活を「図書館の視点」から振り返っています。例えば貸出総数が2,000冊超という数字。1つの学年で見ると、読書の習慣が比較的身についたと考えられます。また、よく読まれた本のタイトルを見ると、進路や学習にまつわる書籍が多いようです。これも3年生(あるいは本校)の特色と考えられます。

次に②1年図書委員のおすすめです。厳選された4冊が紹介されています。どれも興味をそそられますが、特に私が興味を持ったのは『ヘンな化学”イグノーベル賞”研究40講』(著書:五十嵐杏南、総合法令出版)です。
 みなさんは「イグノーベル賞」をご存じですか?これは1991年創設の「人々をクスッと笑わせつつも考えさせられる研究」に対して贈られる賞です(賞名の由来はノーベル賞のNobelに否定の接頭辞 ig-をつけて、ignoble(不名誉な)にかけたネーミングで、いわばノーベル賞のパロディーです ※英語科の先生、否定の接頭辞からignobleまでの説明は間違っていないですか?)。
 実は昨年まで日本の研究が18年連続で受賞しています(私も毎年発表を楽しみにしています。今年はブタなどの動物には「お尻から呼吸する能力があることを発見した」日本などの研究チームが「生理学賞」を受賞しました)。これまでもクスッと笑った研究が数多くありましたが、研究自体は真面目なものです。これがどのようなタッチで紹介されているのか?…私も図書館で借りて読みたくなりました。それにしても、さすがは図書委員です。本のチョイスが絶妙で、その他の本も読みごたえがありそうです。ぜひ、読んでみてくださいね。

そして、最後にみなさんにうれしい報告を。HPで紹介している「鶴嶺LIBRARY」が、大分県図書館報コンクールで優秀に入選しました。これは作成に日々努力している図書委員会はもちろんですが、日頃から愛読し、応援してくださっているみなさんのおかげです。ありがとうございました。

【読書にまつわる偉人の名言】これまでの「鶴嶺LIBRALY」の記事中で「中の人」が勝手に作った名(迷?)コーナー。さて、今回は…
「本を読むことを止めることは、思索することを止めることである」
これは、ロシアの小説家フョードル・ドストエフスキーの言葉です。ドストエフスキーと言えば『罪と罰』をはじめ、超難解かつ文学の最高傑作といわれる『カラマーゾフの兄弟』が有名です(余談ですが『カラマーゾフの兄弟』は大学入試センター試験(現:大学入学共通テスト)でも、とある教科が用いていました)。鶴嶺LIBRARYの今号では、読書の楽しさを教えてくれる本を紹介しています。隙間時間に読んでみてはいかがでしょうか?