”進学のための学びから、学びの先にある進学へ”
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11月19日(水)
世界銀行東京事務所に勤務されている 大森上級対外関係担当官 をお招きし、特別講演を行っていただきました。
「途上国が直面する課題と世界銀行の役割」と題し、グローバルな開発課題について講話いただきました。
まずは、SDGsの中で最も重要なテーマの一つである「貧困」についてお話がありました。
特に、「1日3ドルが貧困ライン」という基準のもと、現在世界で8億3800万人(約10%)がその対象となっていることや、新型コロナウイルスの影響により、進展していた貧困削減の努力が少々逆戻りしている現実も、直接関わっている方から伺うことができました。
また、今後の展望として、先進国の人口は横ばいに推移していく一方で、発展途上国では約20億人増加する傾向があることから、日本や他先進国がこれらの国々とどのように関わっていくべきか、深く考えさせられる内容でした。
今回、キーワードとして「多様性」が挙げられました。
キャリアパスの話の中では、「さまざまな文化や宗教、環境で育った人々が集まる国際機関では、『自分と同じ感覚を持つ人はいない』という認識が重要である。そのため、相手の意見をしっかりと聞き、丁寧にコミュニケーションをとることが、国際的なチームを動かす上で不可欠である」という事実も共有されました。また、自分の意見をしっかりと伝える自己主張の重要性や、「自分のキャリアは自分でつくる」という意識を持つことの大切さについて学びました。



本日は、ご多忙の中貴重な講演をいただきありがとうございました。