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学校からのお知らせ

卒業式の送辞と答辞を紹介します
2016年03月02日

3月1日に行われた卒業式での送辞と答辞を紹介します。

それぞれ思いを込めた送辞と答辞に会場は感動に包まれました。

【送辞】

安里和泉さん(2年生)

送辞

 やわらかな陽射しの中に、ほのかな春の香りが漂う季節となりました。今日、この佳き日に、臼杵高校を巣立っていかれる第六十八回生、二百三十四名の皆さん、御卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。

 皆さんと私たちが初めて出会ったのは二年前。四月の歓迎遠足です。不安でいっぱいの私たちを、優しい笑顔と楽しい企画で迎えてくださいました。おかげで、これから始まる高校生活に、大きな期待を抱くことができました。
 先輩方が創り上げた学校行事は、私たちにとってどれも刺激的なものでした。臼高祭での個性豊かなステージ発表、体育大会でのウォンテッドの盛り上がり、竹宵での美しいオブジェ。皆さんのおかげで、私たちは臼杵高校の底力を肌で感じることができました。
 また先輩方から始まった「臼杵いきいきプラン」は、高校生が地域の企業などに出向いて、臼杵の活性化のための方策を研究するという画期的なものでした。私たち一人ひとりの自主性や行動力を育て、地域に貢献できる人材となるための活動として、今後も十年、二十年と引き継がれていくと思います。その礎を作ったのは、間違いなく先輩方です。
 部活動では、時に厳しく、時に優しく接していただきました。日々の厳しい練習に対し真摯に向き合う姿勢や、普段とは違う顔付きで試合に臨む先輩方の姿に、強い憧れを抱きました。悩んでいた時にかけてくださった優しい言葉は、今でも胸に残っています。
 今年度になり、私たちが行事や部活動を牽引しなければならない立場になりました。一から計画し実行する大変さ、人をまとめていくことの気苦労などを知り、改めて先輩方の偉大さを痛感しました。
 部活動を引退された皆さんは、それまでの学校生活で培った実力と根性を、今度は御自身の進路達成のために遺憾なく発揮されていました。朝早くから登校し、下校時間直前まで勉強に打ち込んでいる姿。毎日のように職員室の先生方に質問に訪れている姿。そしてセンター試験の会場に向かうバスの中に見えた、緊張の中にも決意と覚悟を秘めた顔付き。その全てが、夢の実現のために邁進する大人の姿に見えました。
 皆さんの何事にも真剣に取り組む姿や、一つのことを最後までやり遂げる姿勢に、私たちは努力し続けることの大切さを学びました。我々在校生は、先輩方の築いた臼杵高校の伝統、臼高生の目指すべき姿を引き継ぎ、それを更に発展させていくよう全力で頑張っていきます。卒業後も、ぜひ私たちを見守っていてください。
 昨年、十八歳への選挙権引き下げが決定しました。若者が暮らしにくい世の中と言われる昨今、私たち一人ひとりが自分の意見を持ち、社会に貢献していくことが求められています。どうぞ卒業生の皆さん、この臼杵高校の三年間で培った強靱な精神力と抜群の行動力を存分に活かして、これからの日本をリードしていってください。皆さんの目の前には洋々たる未来が無限に広がっています。自分の選んだ道が最良の道であると信じ、更なる高みを目指して進まれることをご期待申し上げます。
 最後になりましたが、人生の新しいスタートを切られる卒業生の皆様のご健康と、益々のご活躍を心よりお祈り申し上げて、送辞といたします。

平成二十八年三月一日
                                                                    在校生代表 安里 和泉

【答辞】

川野 奈々さん

答辞

 三年間という年月はあっという間に過ぎ、私たち卒業生234名は、本日、臼杵高校を巣立つ日を迎えました。臼杵高校で過ごした日々を思い返すと、どれも尊く、かけがえのないものであふれています。

 三年前、期待と不安を抱きながら迎えた入学式。臼杵高校の制服に身を包み、箏曲部の琴の音が流れるなかでの厳かな入場は、身の引き締まる思いがしました。

 教育合宿でスタートした臼高伝統の集団行動。なかなか全員の動きが揃わず、不合格の連続で、まるで出口の見えないトンネルに入り込んだようでした。万全を期して試験に向かっても、期待を打ち消す不合格の笛に何度も打ちひしがれました。早朝や放課後に自主練習を重ね、合格をもらえたときのうれしさと達成感は、それまでにない新鮮で感動的な経験でした。この集団行動は六十八回生の絆と団結力の原点となりました。

 高校生活にも慣れ、生徒会や部活動では中心的立場となった二年生。最も思い出深い行事はやはり臼高祭です。各クラスが趣向を凝らしたステージ発表。構成やシナリオも自分たちだけで作り上げ、放課後の限られた時間で練習を重ねました。本番が近づくにつれて、他のクラスの完成度の高さに焦りを感じ、よりよいものを作り上げようという思いから熱くなり、意見が衝突することもありました。しかし本番では、全員が練習の成果を発揮し、最高のパフォーマンスを披露することができました。どのクラスも達成感にあふれ、六十八回生が最も輝いたときの一つです。趣向を凝らした衣装を身にまとった友人たちの明るい笑顔は今でも忘れられません。翌日の体育大会の学年競技では、ゴールを目指して最後まで頑張るクラスに駆け寄り、学年全体で応援しました。六十八回生の集団力を改めて実感した瞬間でした。

 雄大な自然の広がる北海道と、首都東京の熱を肌で感じた修学旅行。札幌では十一月としては珍しい大雪のプレゼントがありました。北海道のグルメを堪能し、見慣れない雪の街を歩き、心を躍らせました。東京での班別行動や、ディズニーランドでの夢のような時間、そしてホテルでの友人と夜中までの語らいは、全て貴重な経験となりました。

 3年生になり、いよいよ一気に受験モードです。真夏の補習や推薦入試、十月から始まる怒濤の模試月間。思うような結果が出ず、焦りと不安に襲われ辛い日々でしたが、周りには放課後も土日も学校で頑張る同級生の姿や、熱心に指導してくださる先生方がいました。

 私たちの高校生活は、エネルギッシュで個性豊か、いつもは優しく、時には怖い先生方に支えられた三年間でした。朝読書中に突然掃除を始めだす先生、授業中に不甲斐ない私たちに涙を流しながら叱ってくれた先生。そんな先生方と過ごした日々は決して色あせること無く、私たちにとって忘れられない最高の先生ばかりです。階段に掲示された試験日までのカウントダウンボードを覚えていますか? 日ごとに変わる先生方の愛情のこもったメッセージつきでしたね。私たちの身体を気遣う優しい言葉、私たちを奮い立たせる名言の数々、自分の体験をスペースいっぱいに書いてくれた激励の言葉。一枚一枚の個性あふれるメッセージは、苦しい受験勉強の日々の中での楽しみの一つでした。そんなカウントダウンボードが、センター試験後は、Ⅰコースのみんなからのメッセージに変わりました。Ⅰコースのみんな、ありがとう。センター試験の朝の応援は決して忘れません。

 また、PTAの方々による心のこもった「たたら鍋」、在校生の皆さんのセンター試験の見送り、「3年生を送る会」での後輩からの激励。多くの方の支えによって私たちは「受験」とたたかうことができました。

 在校生の皆さん、高校での三年間は楽しいこと、嬉しいことばかりではなく、壁にぶつかって、もがき苦しむこともたくさんあると思います。ですが、そんな時は周りを見てください。そこにはいつも、皆さんの幸せを心から願う仲間がいます。集団は時として大きな力を発揮します。臼杵高校の伝統である集団行動で培った集団の力を持ってすればきっとどんな壁でも乗り越えられるはずです。悩んだ時には互いに支え合いながら残りの高校生活を過ごしてください。皆さんがこの臼杵高校の素晴らしい伝統を守り、これまで以上の臼杵高校へと進化させてくれることを期待しています。

 そして、私たちが一番感謝すべきなのは家族の存在です。三年前の入学式の日、「三年なんてあっという間だよ」という話をしましたね。本当にあっという間でした。気づけばもう卒業です。学校までの送り迎え。毎日のお弁当。部活動の応援。甘えてばかりいたくせに、わがままや不満をぶつけたこともありました。なのに、どんな時でも私たちのそばで見守ってくれ、支えてくれた家族のおかげで、私たちは今日という日を迎えることができました。改まって言うのは恥ずかしいけれど、たぶん今しか言えないのでこの場を借りてお礼を言わせてください。今日まで育ててくれてありがとう。この先もたくさん迷惑をかけると思いますが、これからも宜しくお願いします。

 長いようであっという間だった三年間。多くの仲間と出会い、ともに時間を過ごすことができました。課題が終わっていないのに部活動へ行きよく先生に叱られていた人、放課後の教室で歌声を響かせていた人、ガムテープを巻いたぼろぼろのスリッパをなぜか履き続けていた人。個性豊かなみんなでしたが、仲間の幸せを第一に考えるやさしさはみんなに共通するものでした。愉快で頼もしい友人たちのおかげで、毎日の高校生活が楽しくて仕方がありませんでした。数え切れないほどの思い出を共有できる友人と出会えたことにとても感謝しています。たくさんの笑顔をありがとう。みんなに出会えて本当に良かった。

 私たちの高校生活は今日で終わりを迎えます。またあしたも教室に行くと、これまでと変わらない日常がそこにあるような気がします。くだらないことでも笑いあった休み時間、「お腹空いたなあ」といつも言っていた友の声、昼休みのカレーのにおい、掃除時間の軽快な音楽、下校を促す放送のどこか癒やされるアナウンス。こんな当たり前の日常が無くなってしまうと考えるととても寂しいです。しかしこれが未来への第一歩であり、これが私たちの進む道なのです。これからの長い道のりの中で、挫折や困難を経験することがきっとあるでしょう。でも私たちにはここにいる最高の先生方、支えてくれる家族、頼もしい後輩たち、心強い仲間がいます。この人たちと過ごした日々に誇りを持ち、明るい未来へむかって進んでいきたいと思います。

 最後になりましたが、本日の卒業式にご臨席を賜りました皆様のご健勝と、愛する母校のますますのご発展を心より祈念して、答辞と致します。

平成二十八年三月一日

                                                                                                                          第六十八回卒業生代表 川野奈々