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学校からのお知らせ

卒業式の送辞と答辞を紹介します
2017年03月02日

3月1日に行われた卒業式での送辞と答辞を紹介します。

それぞれ思いを込めた送辞と答辞に会場は感動に包まれました。

【送辞】

松下 廉さん(2年生)

 やわらかな陽射しの中に、ほのかな春の香りが漂い、新しい生活の始まりを予感させる美しい季節となりました。今日のよき日を迎えられた六十九回生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。在校生一同、心よりお祝い申し上げます。 

 先輩方と作り上げてきた数々の行事は、どれも心に残る思い出ばかりです。入学後の初めての行事である歓迎遠足では、入学したばかりで不安と緊張の残る私たちを、様々な企画であたたかく迎え入れてくださいました。先輩方とのゲームやクラス対抗のレクを通して、高校生活への期待で胸が膨らみました。

 そして迎えた初めての臼高祭。ダンスや映像を駆使した圧倒的な迫力のステージに刺激を受け、初日から高校文化祭のすごさを体感し、夢のような時間を過ごすことができました。ウッドデッキでのパフォーマンス、文化部の発表、いずれも来年の自分たちの臼高祭の目標となりました。三日目の体育の部は、学年の壁を感じさせない先輩方の持ち前の明るさで、私たちにとっても忘れられない思い出となりました。私たちが2年生となり、臼高祭を実際に企画・運営する立場になってはじめて、先輩方の努力と苦労を実感しました。そのため、今年は先輩方に最後の臼高祭を思う存分楽しんでいただきたいという思いで、臼高祭に臨みました。初日の臼杵市民会館では観客として大いに盛り上げてくださり、二日目もいろんな企画に参加してくださりありがとうございました。考えてみれば今年もいろいろと助けていただきました。

 部活動においても先輩方は常に私たちの先頭を走り、リーダーシップを発揮してくださいました。毎日の練習の中で学校の授業だけでは学べないものを教えていただきました。部活動を通じて鍛えられた精神力や忍耐力は、これから先必ず生きてくるはずです。

 部活動引退後の夏から「受験生」としての先輩方の姿に接しました。「受験は団体戦」という言葉をあらわたような、受験生としてのあるべき姿がそこにはありました。放課後の廊下で暑さ寒さに打ち克ちながら自学に励む姿、先生方へ質問にいく姿、面接練習や添削に取り組む姿は、二年生になって受験を意識するようになった私たちにとって一年後の自分たちの姿として大きな刺激となりました。先輩方と過ごしてきた二年間は、何ものにも代えがたい忘れられない思い出ばかりです。 

 先輩方は本日をもってこの臼杵高校を卒業し、新しい世界へと旅立たれます。寂しさと不安の残る私たちですが、これからは私たちが「先輩」となり、本校の長い歴史と「誠実・勤勉」の精神を守っていきます。そして、先輩方がそうであったように、多くの後輩達からも信頼される存在になるべく、努力して参ります。

 さて、海の向こうでは、「アメリカファースト」を掲げるトランプ大統領が誕生し、世界の注目を集めています。また、国内に目を向けますと、景気が回復傾向にあるとは言え、依然と若者を取り巻く環境は厳しい状況にあります。世界はめまぐるしく変化していきます。先輩方にも大きく係わるこの状況には不安な思いもあるかもしれません。これからはじまる一人一人の新たな旅の途中で、様々な困難や壁にぶつかることもあるでしょう。

 しかし、今まで学んだ経験と知識を活かして、何事へも挑戦する心で乗り越えられることでしょう。先輩方には「集団行動」の経験があります。「受験」を全うした粘りがあります。「どんどん間違え」の精神があります。先輩方を我々在校生一同、いつまでも応援しています。

 最後になりましたが、これからの先輩方のより一層のご活躍とご健康をお祈り申し上げて、送辞と致します。

 

平成二十九年三月一日 

在校生代表 松下 廉

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【答辞】

那賀    一球さん

  頬をくすぐる柔らかい風に、春の訪れを感じる季節となりました。
この佳き日に、私たち卒業生二百三十六名のために、このような盛大な式を開いていただき、誠にありがとうございます。
 とうとう私たちが臼杵高校を旅立つ日がやってきました。思い起こせばこの三年間、いろいろなことがありました。
 周囲を見渡せば初めて会う人ばかりで、友達ができるか不安でたまらなかった入学式。しかしその後すぐに行われた歓迎遠足でのレクリエーションや長縄を通して、すぐにクラスの仲間と打ち解けることができました。マリンカルチャーでの教育合宿では、初めて伝統の「集団行動」に取り組みました。遠足での三年生の模範演技には遠く及ばない、たどたどしいものでしたが、自分たちが臼杵高校の一員となったことを実感した瞬間でした。海風が強く、楽しみにしていたカヌーは中止となりましたが、みんなで海岸を散策しました。「海には入るなよ」とあれだけ言われたのに、男女とも多くの人が海に突入し、びしょ濡れになっていました。「怒られるかな」と思っていたのに、先生たちは大爆笑していましたね。今でもあの時のみんなの弾けるような笑顔を思い出します。
 二年生は、やはり高校生活で一番内容の濃い学年でした。まずは臼高祭。ステージ発表では台本がなかなかできず四苦八苦しました。本番の二週間前になっても台本が決まらず、実行委員がどよんとした顔をしていたクラスもありました。しかし蓋を開けてみれば、どのクラスの発表もそれぞれの個性が出ていて、終わってみれば最高の臼高祭になったと思います。
 そして、なんと言っても修学旅行です。伊豆のペンションでは、先生のいない開放感から、夜遅くまで起きて話をしたり、疲れて早く寝たい人にいたずらをして眠らせまいとしたり、本当に楽しい夜でした。三日目には代々木公園で大都会東京に解き放たれ、自力で新浦安のホテルにたどり着くという、ちょっとした冒険も経験しました。ディズニーランドでは、可愛いかぶり物をした女子と、それをちらちら見て楽しんでいる男子、子どものようにはしゃぎまわる先生方が印象的でした。楽しいイベントでは絶対に体調を崩さないという、この学年のポリシーを全うした修学旅行でした。
 高校生活の大半を占めていたのはやはり部活動です。私は高校野球を通して、かけがえのない仲間を得ることができました。主将としていつも口うるさく厳しいことを言う私に、仲間たちは不満を言うどころか、全力で支えてくれました。野球が終わったらいつもと変わらず接してくれる、そんな仲間をもって私は幸せだったと思います。そして甲子園出場を目指す私たちにとって、何より嬉しかったのは、生徒会のみんなが中心となって、校長先生に全校応援をしたいと直談判をしてくれたことです。「自分たちだけで戦っているんじゃない、みんなが支えてくれている。」その想いをもって試合に臨みました。あと一歩の所で甲子園の夢は叶いませんでしたが、私は臼杵高校で野球ができて本当に良かったと思っています。本当にこんな学校は他には無いでしょう。みなさん本当にありがとうございました。
 三年生になると辛く苦しい受験勉強の日々が始まりました。模試でほとんど休みのない、勉強漬けの毎日でした。小論文や面接の練習では、自分のふがいなさを痛感しましたね。逃げ出したくなることも一度や二度ではなかったですが、それでも、この苦しい日々を乗り越えることができたのは、自分の隣で頑張っている仲間がいたからだと思います。三年生になり、みんなは「友達」から同じ目標に向かって戦う「同志」になりました。
 在校生の皆さん、「少年老い易く、学成り難し」とは申しますが、高校三年間は皆さんが思っている以上にあっという間です。もしかしたら、まだ自分の目標や将来が見えていないという人もいるでしょう。しかし、だからこそ、今自分の目の前にあることに精一杯挑んでみてください。そうすれば必ず道は拓けます。皆さんがこの臼杵高校で夢を見つけ、達成することを心から願っています
 高校生活で常に私たちの背中を押し続けてくれた先生方、本当にありがとうございました。学習や進路の面では厳しいこともたくさん言われましたが、全ては私たちのために心を鬼にしておっしゃってくれていること、分かっていました。先生方のおかげで、楽しくも規律ある高校生活が送れ、目標に向かって全力で突き進むことができました。先生方のことを心から尊敬しています。
 校長先生。先生の底抜けに明るい笑顔と、心に響く名言を、私たちはいつも期待していました。校長先生の教員生活最後の三年間を一緒に過ごせたことは、本当に幸せです。
 坂梨先生。普段は厳しいけれど、最後には必ず受け止めてくれる先生は、私たち三年生にとって、もう一人の父親です。先生の学年で本当に良かったです。
 お父さん、お母さんへ。「ありがとう」の言葉では足りないほどお世話になりました。今私はすでに大学の寮に入っており、つくづく親のありがたみを感じています。お母さん。いつも朝早く起きて弁当を作ってくれてありがとう。毎日本当に美味しかった…。お父さん。野球で悩んでいる時に、男同士、腹を割って話してくれてありがとう。いつも応援に駆けつけてくれた二人のおかげで、最高の仲間と最高の夏を経験することができました。家族の支えがあって、今日こうして晴れやかな気持ちで卒業することができます。いつもは恥ずかしくて言えませんが、今日は言わせてください。「ありがとう、大好きだよ。お父さんとお母さんの子供に生まれて本当に良かった…。」
 そして最後に三年間一緒に過ごした仲間へ。気づけばもう三年が過ぎ、卒業です。思い出が多すぎて何を話せばいいのかが分かりません。一緒に授業を受けたこと、放課後居残って勉強をしたり、雑談をしたり、その一つ一つの思い出は、もう経験することはできません。学年全員が集まるのが今日で最後です。あんなにも行くことが憂鬱だった学校に、明日からもう行かなくても良いというのに、悲しい気持ちや寂しい気持ちしかありません。こういう風に思えるのも三年生、六十九回生が最高の集団だったからだと思います。しかしこの三年間で築いた友情は、離れたからといってなくなるということはないと思います。「三年間ありがとう。これからもよろしく。」
 今年度は、熊本・大分地震という哀しいニュースで始まりました。予期しないことが次々と起こりうる現代社会で、私たちは自分のためだけでなく、誰かの幸せのために行動することが大切なのではないでしょうか。臼杵高校の校訓である「誠実・勤勉」の精神と、他者に対する感謝の気持ちを忘れず、これからの人生を進んでいくことをここに誓います。
 最後になりましたが、ご臨席をたまわりました皆様のご健勝と、臼杵高校の益々の発展を心からお祈り申し上げて、答辞といたします。

平成二十九年三月一日
第六十九回卒業生代表   那賀    一球