全日
普通科
全日
HOME > 学校からのお知らせ > 平成30年度 入学式 校長式辞

学校からのお知らせ

平成30年度 入学式 校長式辞
2018年04月11日

 

                                  入学式 式辞

大分県立宇佐高等学校 校長 辛島 信昭

この老上ヶ丘の木々の緑も色鮮やかになり、春の息吹を感じる季節がやってきました。この佳き日、多くのご来賓の方々のご臨席、並びに保護者の皆様のご列席を賜り、ここに平成三十年度大分県立宇佐高等学校の入学式を、かくも盛大に挙行できますことは、私ども教職員はもとより、新入生にとりましても、この上ない喜びであります。高いところからではございますが、衷心より御礼申し上げます。

 

ただ今、本校の第十四期生として入学を許可しました百五十三名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。本校教職員を代表して、皆さんの入学を心から歓迎いたします。

 

この宇佐高校は、明治時代に創立され、古き伝統と多くの実績を誇る旧宇佐高校と四日市高校を統合して、「剛健 友愛 創造」の校訓のもと、平成十九年四月に開校しました。

その「剛健」は旧宇佐高校の校訓から、「創造」は四日市高校の校訓から、それぞれ引継ぎ、その二つを「友愛」という言葉でつなげています。そこには、統合されたこれら二校に寄せる、多くの卒業生や宇佐市民の想い、そしてこの高校に託された期待と願いが込められています。

 

皆さんは今日から本校の生徒として、その第一歩を踏み出しますが、この校訓から、今を生きる私たちが何を求めていかなければならないのか、それについて私なりの考えを述べたいと思います。

 

「剛健」とは、言うまでもなく、心と体がともに強く逞しいことです。一般に、体の剛健はわかりやすいのですが、心の強さや逞しさとは、どのようなものを言うのでしょうか。

私は、人に依存することなく、自分で考え、立ち上がり、自ら動き出そうとする姿勢のことを言うのではないかと考えています。 

今から五十年以上前のことですが、アメリカの大統領であったケネディは、その就任演説で、アメリカ国民に向けてこう言いました。

「皆さんに言いたいことがある。国があなた達に対して何をしてくれるのかを問うのではなく、あなた達が国に対して何ができるのかを、問うて欲しい。」と。

当時、国際情勢が緊張を増す中、ケネディ大統領は自らの国民に対して、受身ではなく積極的に国づくりに関わることを求めています。それは、自ら立ち上がり動き出す国民と、そうした国民からなる国こそが、真に強く逞しいと、考えていたからなのです。           

私は、生徒と学校の関係も同じだと思います。学校の主役はあくまでも生徒である皆さんです。学校が自分に対して何をしてくれるのか、ではなく、学校のために自分は何ができるのか、それを考えて欲しいと思います。

なぜならば、生徒が自分自身で考え、自ら立ち上がり、動き出そうとする学校には、魅力があるからです。

 

次の「友愛」とは、人をいたわり、人に愛情をもって接することです。しかし、今の社会を見ると、自分と異なる考え方に対して、耳を傾けようともせず、時にはそれを力で押しつぶそうとする場面が多くなりました。自分とは違う、ということだけで、遠ざけたり、無視をしたり、あるいは排除することが増えてきました。

「友愛」とは、自分と同じような人にだけ、あるいは自分が好きな人にだけに向けられるものでは、決してありません。真の「友愛」とは、自分とは違っていても、それを理解しあおうと、努力し続ける尊い営みのことだと思います。

固く握り締めたままの拳では、人と握手をすることはできません。

 

そして「創造」とは、新しいものを創り出すことです。そして、そのためには、しっかりした知識と技能が必要になります。もし私たちの持つ知識や技能が、中途半端なものであるとしたら、自分勝手な思い込みや、偏ったものの見方をしてしまいます。自由な発想で新しいものを創り出すことはできなくなります。豊かな創造力が求められるこれからの時代にこそ、確かな知識と技能が必要になってきます。

 

この宇佐高校には、そうした皆さんの成長を支える機会が多くあります。

先ずは日々の授業にしっかりと取り組み、十分な知識と技能を身につけることです。そのことは、将来、皆さんの人生の可能性をきっと広げることに繋がります。

 部活動や学校行事、生徒会活動やホームルーム活動で、色々なことを体験、経験し、様々な人との出会いをつくってください。その出会いの中で、真の友愛とは何かに、きっと気づくはずです

そして、自分はどのような方向に進むのか進路目標を考えてください。もし考えて、考えて、考え抜いたのであれば、結果としてその目標が定まらなくても、それは仕方ありません。大切なことは自分の将来について考える、ということなのです。それが自分から動き出すことの第一歩になるのです。

 

私はこの高校の校長として、本校の教職員とともに、皆さん一人ひとりの未来が、輝くものになるように、そして、皆さんが在学中も、卒業後も、宇佐高校で学んでよかったと、心から思える学校になるよう、全力で取り組んでいくことを約束します。一緒に頑張っていきましょう。

保護者の皆様に一言申し上げます。本日のお子様のご入学、誠におめでとうございます。本日から大切なお子様を、責任を持ってお預かりいたしますが、学校教育が成果を上げるためには、ご家庭と学校の相互理解が大切になります。どうぞ、これからの本校の教育活動に対しまして、ご理解とご協力を頂きますようお願い致します。

 

結びになりましたが、ご来賓各位におかれましては、ご多用の中ご臨席を賜り、誠にありがとうございました。この宇佐高等学校が、地域の期待に応え、地域を代表する高校としてあり続けるために、教職員一同、教育活動に全力で取り組む所存であります。これからも引き続き、本校へのご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、式辞といたします。

 

         

平成三十年四月十日