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学校からのお知らせ

2学期が始まりました。
2012年08月27日

 IMG_0265-1.jpgのサムネール画像のサムネール画像 皆さん、おはようございます。今日から2学期が始まります。全校の皆さんが、事故無くここに全員そろって2学期を迎えられたことを先ず喜びたいと思います。夏休みに多くの生徒の皆さんが、毎日登校し、学習や、汗抱くになりながら部活動に取り組んでいる姿を目の当たりにし、1学期の終業式で、私が「夏休みは、自分の力で自分の生活を作り上げる絶好のチャンスだ。」と話したことをしっかり実行しているなと感心しました。皆さん一人ひとりがどのように夏休みをすごしたかは、2学期の様々な活動の中で、成果として現れると思います。どのような成果が出てくるのか楽しみにしています。

 

  2学期は学期のうちで一番長く、しかも、最も重要な学期です。3年生は、学校生活と受験勉強という生活が再び始まります。時間を有効に使い、着実に実力をつけて下さい。2年生は生徒会や部活動で、3年生に代わり中心的な役割を担うことになります。学校全体をリードしていく中心の学年です。2年生の奮起を期待しています。1年生は、茜祭が終了すると、2年次以降の学級編成のためのコース選択があります。自分の進路とじっくり向き合ってください。

 

  さて、1学期の終業式では、壮大な宇宙の成り立ちについての話をしました。その宇宙の中で、唯一生命体が存在するのは、今のところ地球だけです。「生命とは何か」「生きているとは、一体どういうことなのか」誰もが、一度は考える問いです。分子生物学者の福岡伸一さんは著書『生物と無生物のあいだ』の中で、「生命」について「生命とは動的平衡を保とうとする、柔軟で変化する存在である。」と述べています。「動的平衡」という言葉は、福岡さんが、「生命とは何か」という問いをわかりやすく読み解くキーワードとして用いた概念です。今日は「動的平衡」について話をしたいと思います。

 

  私たち生物の体は、細胞レベルで常に壊されながら、新しく作り替えられており、一瞬たりとも固定されず、常に動きながらバランスを取っています。この状態のことを「動的平衡」といいます。ヒトを例にとって言いますと、私たちの体は、60兆個の細胞でできています。その細胞は分子からなり、さらに分子は原子からなっています。一つの細胞をミクロの目で見ると、細胞はプラモデルのようなさまざまなパーツが組み合わさってできているように見えます。しかし、その内部は、常に動いていて、ものすごい速度で入れ替わっています。たとえば、消化器官の細胞などは、わずか一日で、筋肉の細胞は約2週間で半分ほどが、入れ替わります。細胞内のDNAも壊されながら再構築されており、体全体が絶え間なく再構築されているのです。しかし、外見的には何ら変化はありません。私たちの体の細胞の一つひとつは、一つの受精卵が分裂してできたものです。DNAの要素も後にコピーされるので、それぞれの細胞は、最初は、何になるか決まっていないし、何にでもなりうる可能性を持っています。今話題の万能細胞、ES細胞あるいはiPS細胞と呼ばれる状態です。その後、細胞同士がコミュニケーションをとり、お互いに補いながら役割を決めていき、脳細胞、皮膚の細胞、血管の細胞などになります。そして、一つの統制のとれた生命体を形成していくわけです。これが、人の体の成り立ちです。

 

  皆さんの体の中でも、現在進行中の「動的平衡」を、皆さんの将来(進路)や学校生活に当てはめて考えると、2学期の最大行事である茜祭に、次の二つの重要な意味を持たせることができます。一つめは、細胞と同じように、人も何にでもなれる可能性を秘めているということです。そして、自分の将来は、自分と他者との関係のあり方の中で決まっていくのです。「自分が何になりたいのか」「自分の個性は何か」といったことは、「自分探しの旅」をしていても簡単に見つかるものではありません。他の人とコミュニケーションを取ることで、自分の個性がわかわかるものです。まずは、一つの「集団」「社会」の中で、一生懸命自分の与えられた「役割」を果たしみる。その「役割」に価値があると自分で認めることができたら、それが、「自分のアイデンティティー」または、「自分の進路」となると思います。要するに、人との関わりの中でしか、「自分探し」はできないのではないでしょうか。その関係作りの絶好のチャンスが、茜祭です。茜祭を成功させるために、いろいろな準備が生徒会執行部によって進められています。皆さん一人ひとりが、それぞれの集団の中で、お互い関わりを持ち、自分の役割に意味を持たせてほしいと思います。二つめは、宇佐高校も「動的平衡」をしているということです。宇佐高校の生徒のである皆さんは、本校で三年間学び、卒業していきます。つまり、宇佐高校の有様は変わらなくても、その中で過ごし、学ぶ者は毎年替わっているのです。ぜひ、ここにいる558名の全校生徒でしかできない独創的な茜祭を作り上げてほしいと思います。

  では、最後に、学習活動は、もちろんのことですが、生徒会活動、部活動において、宇佐高校のブランドを高めるよう取り組んでいただくことを期待して、2学期始業式の式辞といたします。

 

大分県立宇佐高等学校  

 

    校長 小野寿明 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成24年8月27日(月)

 

 

大分県立宇佐高等学校   

 

    校長 小野寿明