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学校からのお知らせ

平成24年度が始まりました。
2012年04月09日
0409TP_校長.jpg平成24年度 1学期始業式(加点法~PART2)

  皆さんおはようございます。今日から新しい学年がスタートします。皆さんは、この一年に大きな期待と決意を持って、新学期に望もうとしていると思います。この一年は3年生にとっては自分の将来を決める大切な一年になると思います。また、2年生にとっては、高校生活で、最も実力を伸ばせる年にならなくてはなりません。3年生での成果を左右する重要な年です。この一年が、3年生、2年生の両学年の皆さんにとって悔いのない意義ある一年となることを願っています。

  さて、明日は入学式です。新入生が入ってきます。皆さんも今一度初心に帰り、入学当時の、少しの不安と大きな希望にみちた当時の気持ちを思いだしてください。皆さんが入学時に思い描いた自分と今の自分、思い通りの高校生活が送れているでしょうか。

 「今の自分は本来の自分ではない」、「私がやりたいことはもっと違うことだ」、「いろいろなことをやっているけれど、どれもなりたい自分ではない」等という思を持っている人も居るのではないでしょうか。それは、「今の自分を認めたくない」という思いです。「今の自分」と「なりたい自分」との距離があり、ちがった見方をすれば、「今の自分は嫌いだ」ということです。そのことが、影響を及ぼして、「前向きな自分なれない」「意欲がわかない」ということで悩んでいる人もいることでしょう。

  そこで、前向きな自分になるための考え方・方策を「脳の働きを高める」という科学的な視点で話したいと思います。

  まずは、『物事は、「できること」が増えると「好き」になる』と云うことです。この考え方は、3学期の終業式で話した「加点法」と同じ考え方です。数学を例にとって話しますと、簡単な問題から解き、成功体験を積み重ねます。同じ種類の問題を繰り返し解いていくうちに、そのことに関する脳内のネットワークが強化されます。もっと早く確実に解けるようになるわけです。と同時に、脳が次の段階に成長する準備が整います。そこで、次のステップの問題に取り組みます。このような成功体験の機会が増えると脳の「扁桃体」というところが「快」と判断する場面が増えるそうです。そうやって、自分が「できること」「自信があること」が増えれば増えるほど、脳がよく働いている時間が長くなり、「快」の感情が大きくなり、数学の勉強が好きになっていくそうです。その「好き」という感情が、辛さや大変さを乗り越えさせる意欲を生むと思います。

 そこで、次の方法です。皆さんに与えられる問題は皆さんにとって「五歩くらい先のこと」である場合が多いと思います。つまり、今の自分の力では、一朝一夕には解決できない、解けない問題です。その解決できない五歩先の問題ばかり考えていると、意欲を起こすのは難しくなってしまいます。難問解決に取り組むためには、五歩先にある問題を分解して、今の自分にもできそうな一歩目をまず見つけましょう。一歩先まで確実にいけるように努力します。それから、二歩目に進んでいきます。二歩先まで確実にいけるようにします。そうやって一歩一歩進んでいくうちに脳内のネットワークが強化されて、やがては、五歩先まで一歩で飛ぶようなことができるようになります。このことは、最近の脳科学では、脳が新しい知識やノウハウを獲得するとき「ネットワークが稼働する」という言い方をするそうです。その成長は、どうしても一歩ずつでしかあり得ません。いろいろなネットワークを少しずつ稼働させなければならない訳です。この段階が少しだけ苦しかったり、もどかしかったりするのです。しかし、ある段階から、自分が五歩一気に飛べたと実感するときがきます。それは、有用なネットワーク同士がつながりはじめるのです。そうすると、より多くの問題を解決できるようになり、成功体験による「快」も大きくなり、勉強するのが楽しくなってくると思います。要するに重要なことは、「最初の一歩は自分の意志で踏み出さなければならない」と言うことです。

  では、新学年のスタートにあたり、皆さん方が、一人ひとりの目標の実現に向け、その一歩を踏み出せることを期待して1学期始業式の式辞といたします。

校長 小野 寿明