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学校からのお知らせ

平成31年度 入学式式辞
2019年04月09日

式   辞

 二・三日前に満開を迎えた本校の桜は、今日を祝うために散らずに耐えてくれています。本日、ここに同窓会長の藤田光夫様をはじめ、多数のご来賓並びに保護者の皆様方のご臨席を賜り、大分県立鶴崎工業高等学校 平成31年度入学式を挙行できますことは、この上ない喜びであり、心から感謝申し上げます。また、この場をお借りいたしまして、平素より本校の教育に深いご理解とご支援を頂いておりますことに、重ねてお礼申し上げます。 

 ただいま入学を許可いたしました、280名の新入生の皆さん、入学おめでとう。在校生、教職員ともども、心から皆さんを歓迎いたします。 

 

 本校は、明治39年7月 私立(わたくしりつ)鶴崎工業 徒弟養成所として設立され、昭和36年に現在の校名となり、機械、電気、建築、化学工学、産業デザイン科の5学科を有し、本年度創立113年目を迎える歴史と伝統を誇る専門高校です。「勤勉 協調 創意」の校訓のもと、この学び舎を巣立った同窓生は2万2千名を超え、大分県内はもとより、全国ですばらしい実績をあげ活躍しています。 

 

 まず最初に、校章の紹介をします。校章は、羽を広げた鶴をイメージしたもので、左右の翼は「知識」と「技術」を掲げ、胴体と尾の縦軸は、バランスの取れた人間性を意味しています。産業デザイン科の元職員の北原文治先生の作で、工業人として、将来、両翼を広げて大きく雄飛する若人になってほしい、という思いが込められています。 

 

 次に、本校の校訓「勤勉・協調・創意」を紹介します。どれも昔からある言葉で、皆さんにとっては、少し堅苦しく感じるかもしれませんが、実は、社会に出たときに、力となり、支えとなる言葉です。 

 先ず一つ目は「勤勉」です。勉強や実習などに、高い意志や自身の目標を持って、こつこつと努力を続けてほしい、と思います。先日引退したイチロー選手も、「小さなことを重ねていくことが、とんでもないところに行く、ただ一つの道である」という言葉を残しています。皆さんも目の前の小さな目標を一つずつクリアすることで、なし遂げた達成感や喜びを感じ、たとえ失敗したとしても、反省や改善を重ねることで成長でき、生きる力が身に付きます。そういった姿勢は、周りの人からの信頼にも繋がると思います。 

 二つ目は「協調」です。現代は個性が尊重される時代ではありますが、高校生活でも社会に出ても、一人で生きていくことはできません。ルールを守り、相手を思いやり、多様な考え方を受け入れることも大切です。個性と協調性のバランスを持った人になってください。 

 三つ目は、「創意」です。常に探究心を持ち、既成の概念にとらわれず、若い皆さんの感性で物事を捉える努力をしてください。学校行事、部活動、ものづくりなど、様々な活動にトライする中で、新しいアイデアが生まれると思います。今後、第4次産業革命と呼ばれる、AIやロボットによる社会の変革が進み、皆さんが社会で活躍する10年~20年後には、日本の職業の約半数が無くなり、存在しない職業が次々現れる、と言われています。このように多様化・複雑化する社会においても対応できる、新しい発想、創意ができる基盤をつくってください。 

 

 さて、皆さんの高校生活の始まりとともに、来月から「令和」という新しい時代が幕を開けます。令和は、「万葉集」の中からの出典で、「梅の花のように、人々が美しく心を寄せ合う中で、明日への希望を咲かせることができますように」という意味が込められているそうです。

 皆さんの高校生活においても、今の新鮮な気持ちを忘れず、様々な活動を通して、たくましく生きる力と、相手を受け入れる広い心を持って、新しい時代で希望の花を咲かせてください。

 

 最後になりましたが、保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。

 ここで、保護者の皆様に二つのお願いがあります。

 一つ目は、「少しだけ子どもの手を離し、自主性を見守ってあげてください。」

自分のことは自分でやらせて、先回りすることをやめ、自分の言動には責任を持たせてください。必ず、子どもの成長を感じるはずです。

 二つ目は、「子どもの気持ちに寄り添ってあげて下さい」

子どもたちは日常の中で、自分にとって「大切」なものを、少しずつ増やしていきます。特に、高校の3年間は、喜びや哀しみ、悩みなど様々な感情が、日々生まれます。喜びは分かち合い、哀しみにはぜひ寄り添ってあげてください。 

 子どもたちが充実した学校生活を送り、豊かな未来を切り拓くために、私ども教職員一同、全力を尽くして教育活動にあたって参る所存です。どうぞ、本校の教育活動に対しまして、ご理解とご協力、ご支援を賜りますようお願い申し上げます。 

 本日、280名の新入生の皆さんが、鶴崎工業高等学校の一員としての愛着と誇りを胸に、心身ともにたくましく、将来の夢に向かって、頼もしく成長することを祈念して、入学式の式辞といたします。 

                   平成31年4月9日         

大分県立鶴崎工業高等学校 校長 佐藤 啓治