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学校からのお知らせ

みんな赤ちゃんだった 【 10月15日(木)全校集会 校長講話 】
2020年10月15日

 


みんな赤ちゃんだった         校 長  山 下 浩 之

 毎日のように全国の各地で、私たちが震え上がるような、不安に苛まれるような様々な事件が起こっています。ちょっとネットを覗いただけで、殺人や詐欺、児童虐待、誘拐などのニュースが目に飛び込んできます。そういう怖い、悲しいニュースを読んでいくと、「イラッとした」「ムカついた」「キレた」という言葉が目につき、その背景を探ると「ストレス」という単語がよく出てきます。

 考えてみれば、私たちの身の回りはストレスでいっぱいです。まずは人間関係。家族関係や学校での友人関係、会社での人間関係。そしてそれらの場で負う責任。家庭であれば子育てや家事、学校であれば勉強や部活動、会社であれば仕事…。対応できて当たり前と言われればそれまでですが、実は私たちは、自分と相手との関係、自分の中の心と体の関係などがバランスを保つことで生活を送っています。このバランスが崩れかかったとき、私たちはイラッとすることやムカつくことが多くなり、なかにはキレて暴言や暴力で相手を傷つける人が出てきます。皆さんにはこんな人間にはなってほしくありません。

 私たちの身の回りからストレスをなくすことはできません。適度な負荷が筋肉をつくるように、適度なストレスは私たちを成長させるともいいます。しかし、過度なストレスは危険です。運動や趣味を通じての発散や、ときには思い切った休息が大切です。とはいえ、人間関係や外部への責任が絡むと、なかなか心は晴れません。そういう時こそ、普段の挨拶や何気ない声かけ、ちょっとした手助けが、どれほど人の心を温かくするか、皆さんにも経験があると思います。冷静にひと休みできる人間、人の心を温められる人間になりましょう。

 皆さん、赤ちゃんを見たことはありますね。抱いたこともあると思います。赤ちゃんを見て憎しみが沸いてくる人はいないはずです。誰が見てもかわいいし、抱いたときは何物にも代えがたいほど愛おしく感じます。そして、実は私たちもそう思われていたということに気づき、気恥ずかしく思うほどです。私も皆さんも先生方も、赤ちゃんの時があり、かわいいと言ってもらいながら大きくなりました。今イラついている人も、ムカついている人も、キレている人も、赤ちゃんの時があり、赤ちゃんを見てかわいいと感じる心があります。そういう心を大切にしたいと思います。

 先日読んだ本にこう書いてありました。「『赤ちゃんだった頃の写真を全員首から提げないといけない日』を作ったら、その日はみんなちょっとだけやさしい気持ちになれるんじゃないでしょうか」。おそらくそんな日はつくれないでしょうが、想像することはできます。今日は一日、私たちの首に赤ちゃんだった頃の写真がぶらさがっていると思って生活してみませんか。私たちの学校を、優しい気持ちでいっぱいにしましょう。

 いい学校をつくりましょう!