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学校からのお知らせ

『心の絆』(校長通信)第49号(152)「仰げば尊し♪」『第66回卒業式』
2014年03月04日

伝えたいことは、まだまだある。」と、150号の区切りを迎えても、まだ書いていく決意を新たにした。ここからは、3年生として読んでくれる生徒がいなくなるわけだが、例年HPで見てくれる人もあるので、メッセージは発し続ける。入試も終わり区切りがついたら、読んでくれる人もいるかもしれないと。

前号で、「少し前まで」という吉野弘さんの詩を紹介したのだが、その後「百歳日記」をこの通信でも紹介したことのあるまどみちおさんが亡くなったというニュースを知った。104歳の大往生であったのだが、とてつもなく大きな存在を失った感がある。

吉野さんの「」を今回は紹介するつもりでしたが、企画を変更しまどさんの詩を取り上げる。

「リンゴ」

リンゴを ひとつ/ここに おくと

 

リンゴの/この 大きさは/この リンゴだけで

いっぱいだ

 

リンゴが ひとつ/ここに ある/ほかには

なんにも ない

 

ああ ここで/あることと/ないことが

まぶしいように/ぴったりだ

この詩が作られたのは、1972年。「すべての存在は、そこにあるだけで尊い」というまどさんの思想というか、メッセージが込められている。この地球上では、どんな物も他の物には代えられない、かけがえのない存在だと、気づいて優しい気持ちになれる。

しかし、実際はどうであろう。現実はどうなっているであろうかと、我々は自問自答する必要がある。まどさん自身も、こう言っている。

「私たちは、人と自分を比べ、人のマネをして、かけがえのない自分を自分で損なっている。人種や国籍や宗教の違いなどを理由に、他人の存在を侵すようなことばっかりやり合っとる。ましてや人間ではないほかの生きもの、つまり動植物に対しては、メチャクチャ傍若無人に振る舞ってますでしょう?年をとるにつれ、なおさらそのことが強く感じられて、これはやっぱり自己模倣になっても言っとかなくちゃならんと思ったんですね。」

(『いわずにおれない』より)

「いわずにおれない」ではなく、在校生から卒業生へのメッセージを書いてもらった。「言ってもらった」が、正確の言葉かもしれない。

「3年生のみなさま、ご卒業おめでとうございます。私たちも先輩たちのような3年生になれるよう、がんばるので、3年生も卒業後、たくさんのことにがんばってください。」

「ご卒業おめでとうございます。先輩からもらったものを後輩たちにつなげていけるよう頑張りたいです。これからも頑張ってください。」

「3年生のみなさん、ご卒業おめでとうございます。特に陸上部の先輩方には、ほんとにお世話になりました。練習でつらいときも、先輩たちがいたからがんばってこれました。これからは私たちが先輩方のようになれるようにがんばっていきます。学校であいさつできなくなるのは、とても悲しくてさみしいですが、これから夢に向かってがんばってください。全力で応援しています。」

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書道部の卒業パフォーマンスから、一枚。「『負けたくない』その気持ちが導く明日は、かけがえのない宝物になる」と書かれている。ここにも「熱い」思いが込められている。

それにしても昨日の第66回の「卒業式」は良かった。卒業生の胸を張った姿は輝いていたし、その姿を目に焼き付けようとする在校生の態度も素晴らしかった。来賓の方々からも、沢山のお褒めの言葉をいただいた。「ありがとう」のタイトルの卒業生の文集も良かったが、私からもみんなに「ありがとう」を言おう。

昨日は、卒業生が何人も校長室を訪ねてくれた。アルバムに言葉を書いてくれと依頼を受け、快く言葉を綴りサインをした。代わりに私のアルバムにも、メッセージを書いてもらったのだが。卒業しても、まだまだ登校は続く。今日もたくさんの人が来ている。

メッセージには、通信のことや集会の時の訓話への感想などを書かれてあった。良く話を聞いてくれたし、通信も良く読んでくれた。嬉しいのは訓話や通信が「楽しみだった」という言葉。「最後の授業を受けられて良かった」とも書いてくれた。

さあ、中期試験、そして後期試験だ。前期の合否が分かる前に、意志=WILLが試される。(3/4)