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学校からのお知らせ

『心の絆』(校長通信)第8号『高校総体間近!』「吹奏楽部からのエール」
2012年06月01日

校長通信No8.jpg 「Wild at heart!」

このポスターが、校内各所に見られる。日本一熱い男、日本の応援団長を自認する松岡修造が、君たち鶴城生に何かを呼びかけている。吹奏楽部は、このポスターで、そして中庭コンサートで、総体を間近に控えた運動部員へのメッセージを発してくれたのだ。

その高校総体の開会式が、今週の金曜日にあり、各部とも、土曜日から月曜日の試合に臨む。先行開催された部もあり、残念ながら敗退という部もあるが、ほとんどの部が土曜日の緒戦に照準を合わせて、今週は最後の練習に汗を流している。

試合の結果、勝ち負けにこだわることも必要だ(上位大会への進出がかかっているし、各自・各部には目標があるからだ)が、その試合で何を得たかも重要。3年間の思いを込めて、最後の試合に臨み、たとえ負けたとしても、自分とチームの戦いから、得られる何かがきっとある。いや、結果ではなく自分が何を得たかが重要で、きっとそれの方が、将来の自分には役に立つはずだ。結果を恐れず、立ち向かう姿勢が『敢為邁往』の精神だ。

中庭は、記念庭園工事の最中であるが、吹奏楽部の中庭コンサートは、この場所が定番である。平日には、工事はないので、今回は特別に工事中の中庭を使う許可を出した。9月には、鶴城祭文化の部があるが、その時には完成していると良いのだが、まだ未確定であり、工事の進行状況を見守りたい。一番心配なのは、天候の不順である。台風や地震などの自然災害が起きないように、中央に立つ「ケヤキ」に願いを託そう。

今週は、『図書館オリエンテーション』が実施され、1年生にも2・3年生にこの校長通信で紹介した本を、3冊薦めてきた。私の話は、「読書はなぜするのか?」であったが、その際にこんな話をした。

「『読書をなぜしなければならないのか』というと、その読書は、やらされるものとなり、受け身的になる。しなくてもいいものだと、考えている人はいない。忙しいからと言い訳をするが、忙しい人ほど『忙しい』という言葉を口に出したりしない

君たちも、必要に迫られて本を読まなければならなくなる。夏休みの読書感想文、大学入試の小論文などが待っている。時間には限りがあり、一日は誰にも平等に24時間しかない。無限の時を自分だけは持っていると考えてはならない。限りある時間(長いと勘違いしている人生)の中で、早い時期に、若い内に本を読むことを習慣化してしまうことが一番である。

ここまで来たら、あとは『どうすれば、本を読むようになるか』、『本を読むことが好きになるか』である。人間の行動は、興味関心のあるかないかで決まることが多い。読みたくなる何かを感じ取り、実際に手に取り、読み始めてみることが大事。そのきっかけとなるのが、図書館オリエンテーションであってほしい。

読書』を喩えるならば、『心に木を植えること』だと私は答える。まず、1冊目は『木を植えた男』という絵本である。自分の人生の全てを賭けて、荒れた大地に黙々と木を植え続けた男の話である。荒れた大地や山は、人の心でもある。心を荒廃させないように、水やりを忘れないようにしたい。読書は心に水をやること。木の伐採が原因で、洪水も起こる。心が荒れて、砂漠ともなれば木も生えない。

次に、誰でも本のタイトルを知っている『星の王子さま』を紹介する。王子の『大切なことは、目には見えない』の言葉は、大切なこと、本当のことを見抜くために本を読む必要があることを教えてくれる。

最後に、読書の形、正しい読書の仕方などないのだと君たちに告げよう。『風をつかまえた少年』という本は、まさにそのことを教えてくれている。彼は、貧困のせいで中学を中退した後14歳の時に、自分の家に電気を引くために、『風力発電』という本を図書館で借りて読み、独学で風力発電装置を完成させる。彼の母国マラウイでは、2%の家庭しか電気を使えないのだそうだ。(3冊全て、図書館にある。)

頭で理解したら、次には行動に移すこと。そのために、図書館で自分の興味関心を引きそうな本を探すことだ。授業中に先生が話してくれた本を見つけることだ。友達に紹介された本を貸してもらってもいい。」

五月晴れ『Rising Sun』は、中庭コンサートと応援してくれた君たちの真上に輝いていた。(5/29)