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学校からのお知らせ

『心の絆』(校長通信)第35号『生命は』「修学旅行日記!」
2011年12月15日

先週の木曜日から、2年生と北海道・東京への修学旅行に行っていました。出発の朝こそ雨に遭いましたが、道中は天気に恵まれて、無事に帰ってくることが出来ました。天気に恵まれるというのは、スキー研修を目的とする場合には、雪がふってくれないと困るわけで、修学旅行は天候が大きく関係する。そういった意味では、無事に終わりました。

2年生諸君の旅行中の行動も素晴らしかった。福岡空港から、新千歳に向かう飛行機が、離陸時する時に「ワーッ」「キャー」「ギャー」という、もの凄い歓声が起こった時には、内心どうなることかと不安でした。しかし、新千歳から東京羽田空港まで、最終日の羽田から大分の機内では、全く静かなものでした。これも、飛行機に乗ること、経験することで『成長』を遂げたということなのでしょうか。(大人になったというべきか、田舎者でなくなったというべきか?)

スキー研修中にはケガもなく、病人も出なかったのは、2年生の日頃からの心がけが良かったから。自主研修や大学訪問などでも成果を挙げて、充実感をお土産に帰ってくることができました。自宅に帰って「ありがとうございました」と、旅行に行かせてくれた家族に感謝の言葉を言うようにとの約束も果たせたことでしょう。今後の2年生の活躍に期待がもてます。

先週号で伊東さんの「誰かのための希望」を紹介したが、今週は、吉野弘の詩「生命は」である。 

生命は

自分自身だけでは完結できないように

つくられているらしい

花も

めしべとおしべが揃っているだけでは

不充分で

虫や風が訪れて

めしべとおしべを仲立ちする

 

生命はすべて

その中に欠如を抱き

それを他者から満たしてもらうのだ

 

私は今日、

どこかの花のための

虻(あぶ)だったかもしれない

そして明日は

誰かが

私という花のための

虻であるかもしれない

 

教科書にも載っている詩なので、読んだという人もいるかもしれない。解説は要らない。世の中、世界は全て自分と他者という関係で成り立っていることを、自覚できたらそれだけで素晴らしいこと。「たいせつなことは、目に見えない」が、このような詩を読むと、自分が誰かのための虻であり、誰かが自分という花を咲かせるための虻だと気づくことができる。

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修学旅行初日、福岡空港のロビーで、写真展が開催されていたが、その時の画像がこれ。JICAが世界各地で行っている活動を紹介したもので、子ども達の笑顔が印象的でした。自分にできることはないか、人のために役立つ生き方とは何かを考えるきっかけは、こんな風にどこにでもある。

さて、師走、年の瀬も近い。3年生にとっては、センター試験まで約一ヶ月となったが、「待ったなし」の緊張感に、押し潰されてはならない。まだセンターまで一ヶ月もあると、ポジティブに考えることも大切。家族の応援もあるし、友達も一緒に頑張っている、後輩達も後に続いている。「しらしんけん勉強した」と振り返る時がきっと来る。昨日は、センター試験の願書を受け取った。進路主任の石川先生は「強い意志を持て」、安藤教頭は「最後まで諦めない。まだまだ伸ばせる教科はある」と鼓舞してくれた。

時の過ぎるのは早い。この一年、様々なことが思い出される。恒例の世相を表す漢字に『』が選ばれた。この通信にもその文字を使っているが、私の感覚で『絆』と言えば、丁度一年前の伊達直人現象を思い出す。今年はどんな歳であったかと、振り返ってみるといい。その先は自分で創り出すという気概を持って。