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学校からのお知らせ

『心の絆』(校長通信)第18号『1学期終業式・壮行会』特集号 佐伯鶴城高校 甲斐直彦
2011年07月26日

緑のカーテン (緑のカーテン)

先週の金曜22日に、1学期終業式と、壮行会を実施した。壮行会では、全国総体に出場する5部(陸上・空手道・水泳・体操・弓道)への激励を行った。「学校の代表として、県の代表として、ベストを尽くしてくる。」と、各部の代表は力強く決意を表明した。

その際に、与謝野晶子の言葉を引用して挨拶した。

『若さ』の前に不可能もなければ、陰翳もない、それは一切を突破する力であり、一切を明るくする太陽である。」

「自分の可能性と限界に挑戦する、若い君たちの姿は、この言葉のように、私たちを照らす太陽となる。自分の可能性を信じて、力一杯戦ってきてください。」

また、壮行会終了後に、終業式を行い、1学期を締めくくった。その中で紹介した釜石高校生の言葉を、実際に活字で読んでもらおうと、ここに掲載する。

1学期終業式校長式辞

1学期を無事に終えられることを、君たちにも感謝したい。なぜなら、3月11日の大震災を思うからだ。台風での休みはあったものの、1日1日の積み重ねで、1学期は成り立っている。何気なく送ったかもしれない、その一日の重みを無駄にしたことはなかったかと、一人ひとりが振り返って見てほしい。

ここに、被災地の一つである岩手県立釜石高校の学年通信があり、1年生の言葉があるので紹介したい。

「私に出来ることを、おっくうがらず、怖がらずにこなし、困っている人や助けを求めている人に対して、自ら進んで手をさしのべられる人になりたい。」

「される人からする人へ、助けられる人から助ける人になる。」

明るい未来をつくるためには、自分の進むべき道をしっかりと見つめ、それに向かって努力していかなければならない。」

「先が見えない不安に押し潰されそうになるけれど、こんな時だからこそ夢を持って頑張ろうと思います大震災で失われた命の分まで強く生きていきます。」

人のために生きる自分を形成したい。その為に一般教養にあたる基礎学力と、部活動で養う健全な精神と肉体とが必要だと思います。そして生きていることに感謝し、助けを求める声には何の見返りも考えず、手を差しのべられる強さを身につけ、町を復興させる力のある高校生になりたい。私は私にできることを進んで行い、仲間と共に高校生活を過ごして生きたい。」

私は終業式の式辞を考えている時、これらの高校生の言葉を、書き写しながら、沢山のことを教えられた。

また、釜石高校の先生方が、自分たちの生徒の明日の希望を見つめつつ、懸命に教育している姿を想像して、負けられないと思った。その先生方の言葉もある。

ライバルは全国の受験生であり、既に大きくリードされていることは、教師も生徒も理解している。ゼロではなく、マイナスからのスタートであるが、それでも生徒には夢を諦めさせたくない。『震災があったから、夢がかなわなかった』と言わせたくない。」

教科書もなく、始業式も遅れ、5月に登校開始となった学校もあるという厳しい現実がある。君たちにとっての当たり前の生活が、被災地の高校生にはまだ戻ってきてはいない。

今でも、瓦礫の撤去作業の映像は盛んに流されている。何も変わってはいないようでも、少しずつしかし確かに片づいているし、復興に向けて被災地の人々も、行政も頑張っている。教育とは、「希望の光を心に灯すこと」、生徒一人ひとりの中の、小さな一歩の成長を見逃さないことだと思う。被災地で先のように考えて頑張っている生徒がいる。私たちも、一歩ずつ前に進んでいく努力をしたいものだ。

私も、1学期を君たちと過ごし、そのことの意味を噛みしめている。夏休みにおいても、一日一日を悔いなく過ごしてほしい。何より、無事に。明日への希望を胸に、昨日と違う今日を、そして今日とは違う明日を、共に生きる努力をしてほしい。   以上

緑のカーテンが、スクスクとこうして育っている。暑さに負けず、我々もゴーヤの蔓のように、上を目指して伸びていきたいものだ。

ALTのサンディの「やさしさに感謝する。楽しく学んだ1年間だった。」と、帰国の挨拶もあった。