進学重視型単位制普通科高校として新しく未来を拓く

全日
普通科
全日
HOME > 校長室 > 第47回入学式式辞

校長室

第47回入学式式辞
2019年04月09日

式 辞

春爛漫と咲き誇った桜の後を追うように、山々の若葉が一斉に芽吹き始め、ここ雄城台の丘でも、まさに命の輝きを感じる春となりました。

 本日ここに、ご多用中にもかかわらず、多数のご来賓と保護者の方々のご臨席を賜りまして、大分県立大分雄城台高等学校第四十七回入学式を挙行できますことを衷心より感謝申し上げます。

 ただいま入学を許可しました新入生の皆さん、入学おめでとう。在校生、教職員ともども心から皆さんを歓迎します。

 皆さんは、高校入試の試練に耐え、大分雄城台高校の生徒として、多くの仲間とともに学ぶことを許されました。本日の喜びは、皆さんの努力の結果であることは勿論ですが、家族の方々をはじめ、小中学校でお世話になった先生方など、皆さん方を支えてくださった多くの方々のお陰によるものでもあります。皆さんは、このことを心に刻み、感謝の心を持って高校生活を歩み始めてください。入学できずに涙を飲んだ友がいることも忘れないでください。

  本校は昭和四十八年に大分上野丘高校、大分舞鶴高校とともに三校合同選抜校の一つとして産声を上げました。創立時に校長を務めた藤原正教先生が定めた「誠実、自主、創造」のを校訓のもと、四十七年の歴史の中で、各界各分野に優れた人材を輩出してきた普通科進学校でもあります。新入生の皆さんは、本校の歴史と伝統を大切にするとともに、それに甘んずることなく、更なる高みを目指して、より一層輝き続ける雄城台高校生としてこの三年間を有意義に過ごしてください。そして、先輩達とともに力を合わせて地域に愛され、信頼される高校を創造していきましょう。

 さて、今皆さんの胸にはどのような思いが巡っているのでしょうか。高校生活に対する期待、頑張ろうという決意、それとも不安でしょうか。ここで今日から雄城台高校生として歩み始める皆さんに、高校生活のスタートにあたり、三つのことを希望します。
 第一は「深い学び」をしてほしいということです。まずは、高等学校での授業を大切にし、主体的・計画的に学びを重ねてください。「能力の差は小さいが、努力の差は大きい」という言葉のように、日々の努力を怠ることなく、その学問領域の本質は何か、「なぜ」という言葉をキーワードに、師弟同行、学問を究めていきましょう。そして、議論や思考を重ね、その知を融合し、自分なりの答えを出せるように学びを深めていきましょう。

  第二は「人の気持ちを思いやる心を持ってほしい」ということです。人の痛みや悲しみ苦しみを理解し、差別やいじめを許さない社会作りを率先して行ってほしいと思います。そして、この意識を全員が身につけ、誰もが幸福を感じる社会を創出する一員となってください。まずは、学校生活の中でよい人間関係づくり、よい友人関係を形成してもらいたいと思います。

吉田松陰は「朋友と相交わるは、善導を以て忠告するはもとよりなり」、良い友人関係は善意をもって良い方向に導いていくものであると、説いています。この言葉を共有し、一生の宝物となるような素晴らしい友人関係を構築してください。

第三は「どのように生きるか」という課題に取り組んでほしいと思います。これは、先の一、二を含みますが、人間として生きる上での最大の課題ともいえます。高校という青春時代にこの課題に、勉学とともに取り組み、自分の理想とする、人間としての生き方、あり方を見つけ、その実現に向け熱意を持って取り組んでほしいと思います。高校での三年間という時間は全員に平等に与えられていますが、いかに過ごすかによって三年後に大きな違いが生まれてきます。

本校の校訓「誠実、自主、創造」は、学校生活を充実したものにすること、とともに、「どのように生きるか」について考えるために受け継がれてきた言葉でもあります。誠実は、学習者としての礼節を身につけ、外見や言葉を飾ることなく内面を磨き、自主は、自ら主体的に思考し続け、真の実力を養い、創造は、時代の先駆として柔軟な発想と美意識で、その時代を切り拓く人物として生きてほしいという期待、文武両道、日々全力という校是は、心身ともに健康で、あきらめない心を持った雄城高生になってほしいという期待が込められています。これを実現するためには、漠然と毎日を送るのではなく、自ら目標を持ち、勉学、部活動、生徒会活動、ボランティア活動など様々な分野に積極的にチャレンジし、自分を磨くべく三年間の充実した高校生活を送ってほしいと思います。

外に目を向けると、現代社会は、環境問題、戦争や紛争が絶えない国際情勢、エネルギー問題、国内では少子化の問題やIoT化された社会への移行など、課題が山積しています。

このような現状について、皆さんは、将来、次世代のリーダーとして世の中を変える力を持っています。本校での学びの中から理想を見いだし、志を抱き、しなやかな行動力によって社会に貢献する人物となることを期待し、本校の学校教育目標は「誠実・自主・創造の校訓のもと、社会において逞しく生き抜き、積極的に社会に貢献できる雄城高生」の育成としています。自ら主体的に思考し続ける精神力と体力を備え、創造力を持った時代の先駆者として理想と志を持ってグローバル社会を生き抜く骨太な雄城高生に育ってほしいという思いが込められています。

吉田松陰は書の中で「志を立てて以て万事の源と為す」と説いています。その意を酌んだ時代の転換期に生きた若者たちは、その出自や環境に甘んじることなく、明確な意思と志を持ち、その目標達成のために、いかなる努力も厭わない人間となり、世界に羽ばたいていきました。素晴らしい夢や理想は場所や時代を超えて伝播していきます。これからグローバル社会を生きる皆さんは、世界の共通語としてのゆるぎない理想や志を高校生活の中で見いだしてくれるとうれしく思います。ともに頑張りましょう。

 終わりになりましたが、保護者の皆様には、お子様のご入学誠におめでとうございます。教職員一同、生徒一人ひとりを大切にする教育に精一杯専念する所存でございます。ご家庭でできる教育、学校でできる教育をそれぞれ補完しあうことが、これまで以上に重要になってまいりますが、私どもは、全力を尽くしてお子様の教育にあたりたいと考えております。今後とも本校の教育方針について、ご理解とご支援をお願い申し上げます。

  春風や 闘志抱きて 丘に立つ(高浜虚子)

やる気に満ちてスタートを切るこの気概を生徒・教職員一同持ち続け、学校教育目標である『誠実・自主・創造の校訓のもと、社会において逞しく生き抜き、積極的に社会に貢献できる雄城高生』の実現に向けて教職員一同全力で邁進することをここにお誓い申し上げ、式辞といたします。

  平成三十一年四月九日

    大分県立大分雄城台高等学校

       校長 酒井 達彦