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学校からのお知らせ

第48回入学式・式辞
2020年04月10日

式 辞

 

 春爛漫と咲き誇った桜の後を追うように、山々の若葉が一斉に芽吹き始め、ここ雄城台でも、まさに命の輝きを感じる春となりました。

 本日ここに、ご多用中にもかかわらず、多数の保護者の方々のご臨席を賜りまして、大分県立大分雄城台高等学校第四十八回入学式を挙行できますことを衷心より感謝申し上げます。

 ただいま入学を許可しました新入生の皆さん、入学おめでとう。在校生、教職員ともども心から皆さんを歓迎します。

 皆さんは、高校入試の試練に耐え、大分雄城台高校の生徒として、多くの仲間とともに学ぶことを許されました。本日の喜びは、皆さんの努力の結果であることは勿論ですが、家族の方々をはじめ、小中学校でお世話になった先生方など、皆さん方を支えてくださった多くの方々のお陰によるものでもあります。皆さんは、このことを心に刻み、感謝の心を持って高校生活を歩み始めてください。

  本校は昭和四十八年に大分上野丘高校、大分舞鶴高校とともに三校合同選抜校の一つとして産声を上げました。初代校長である藤原正教先生が定めた「誠実、自主、創造」のを校訓のもと、四十八年の歴史の中で、各界各分野に優れた人材を輩出してきた普通科進学校でもあります。新入生の皆さんは、本校の歴史と伝統を大切にするとともに、それに甘んずることなく、更なる高みを目指して、より一層輝き続ける雄城台高生としてこの三年間を有意義に過ごしてください。そして、先輩達とともに力を合わせて地域に愛され、信頼される高校を創造していきましょう。

 さて、今皆さんの胸中にはどのような思いが巡っているのでしょうか。

 ここで今日から雄城台高生として歩み始める皆さんに、高校生活のスタートにあたり、三つのことを希望します。
 第一は「深い学び」をしてほしいということです。まずは、高等学校での授業を大切にし、主体的・計画的に学びを重ねてください。「能力の差は小さいが、努力の差は大きい」という言葉のように、日々の努力を怠ることなく、その学問領域の本質は何か、「なぜ」という言葉をキーワードに、情報を整理し、議論や思考を重ね、その知を融合し、自分なりの答えや解決策を発信できるように学びを深めていきましょう。

  第二は「人の気持ちを思いやる心を持ってほしい」ということです。人の痛みや悲しみ苦しみを理解し、差別やいじめを許さない社会作りを率先して行ってほしいと思います。そして、この意識を全員が身につけ、誰もが幸福を感じる社会を創出する一員となってください。まずは、学校生活の中で、自他を尊重し、仲間との協働の中で、よりよい人間関係を作り、よい友人をもってもらいたいと思います。

 吉田松陰は「朋友と相交わるは、善導を以て忠告するはもとよりなり」、良い友人関係は善意をもって良い方向に導いていくものであると、説いています。この言葉を共有し、一生の宝物となるような素晴らしい友人関係を構築してください。

 第三は「どのように生きるか」という課題に取り組んでほしいと思います。これは人間として生きる上での最大の課題ともいえます。高校という青春時代にこの課題に、勉学とともに取り組み、自分の理想とする、人間としての生き方、あり方を見つけ、その実現に向け熱意をもってチャレンジしてほしいと思います。 

 高校での三年間という時間は全員に平等に与えられていますが、いかに過ごすかによって三年後に大きな違いが生まれてきます。この雄城台高校で、出会った友との絆を深め、大いに悩み、考え、思索にふけってほしいと思います。雄城台高校の「雄城坂」には、「友情、思索、鍛錬の道」という言葉が掲げられています。この坂を苦しい坂と考えるのか、友と共に坂を登り、自分を鍛え成長させる坂であると考えるかで大きく違ってきます。私は、この「雄城坂」は、雄城高生にとって、常にプラスのイメージを持ち続けることの重要さを表すシンボルであるととらえています。多くの先輩たちがいろいろな思いを抱いて通ったこの坂をこのように名付けたのは、「負けるな」・「がんばれ」という後輩たちへのメッセージなのではないでしょうか。是非とも、「雄城坂」を登るたびに、このことを思い浮かべ、何事も前向きで、困難を物ともしない気力・体力・知力を身につけてください。そして新たな時代を自ら切り拓く逞しい若者に成長すること願っています。

 また、「雄城坂」は「あいさつの坂」です。全校生徒が自主的にあいさつ運動を行っています。本校に訪れる多くの方々から、「雄城坂で生徒に会った時、立ち止まってあいさつをしてくれました。」「生徒の気持ちが伝わってきて、新鮮な驚きと爽やかさを感じました」との言葉をよくいただきます。立ち止まっての心を込めたあいさつは、多くの人に認められ、本校のよき伝統になっています。この雄城坂のあいさつは、多くの人との出会いがはじまり、実践し続けることで、新たな自分に出会うことが出来ると思います。新入生の皆さんも、本校の生徒として、2年生、3年生と一緒に、この坂で人と出会ったら、是非立ち止まり心のこもった、あいさつをしてください。 

 終わりになりましたが、保護者の皆様には、お子様のご入学誠におめでとうございます。教職員一同、生徒一人ひとりを大切にする教育に精一杯専念する所存でございます。ご家庭でできる教育、学校でできる教育をそれぞれ補完しあうことが、これまで以上に重要になってまいりますが、私どもは、全力を尽くしてお子様の教育にあたりたいと考えております。今後とも本校の教育方針について、ご理解とご支援をお願い申し上げます。 

 春風や 闘志抱きて 丘に立つ(高浜虚子)

 やる気に満ちてスタートを切るこの気概を生徒・教職員一同持ち続け、学校教育目標である『誠実・自主・創造の校訓のもと、社会において逞しく生き抜き、積極的に社会に貢献できる雄城高生』の実現に向けて教職員一同全力で邁進することをここにお誓い申し上げ、式辞といたします。

  令和二年四月九日

    大分県立大分雄城台高等学校

       校長 酒井 達彦