舞鶴魂「しまれ、がんばれ、ねばれ、おしきれ」

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校長室

校長室便り
2017年06月30日

県高校総体後の全校集会で表彰式後に以下の趣旨で話をしました。

◆かつてNHKで特集された伝説のプロボクサー 坂本博之氏の話。 
幼いころ親と離れ非常に貧しい生活を送った後、児童養護施設で育った彼はボクサーを志して努力を重ねた結果、4度も世界タイトルマッチに挑戦する権利を得た。しかし4度ともチャンピオンになれなかった。とうとう力尽きて引退を決意したとき、記者会見に同席した友人の片岡鶴太郎さんが述べた一言がとても印象に残りました。
 「坂本君のこれからの生き方が、これまでの人生の価値を決めるんですね。」
 死に物狂いで努力したけれどチャンピオンにはなれなかった。残念だがそれは動かしがたい事実。でも今まで頑張ってきたこれまでの日々を無駄にしないために、これからも強く生きていかなければならない。片岡さんはこういいたかったのだと思います。とても心に沁みた一言でした。
 上位大会に進む人も多いけれど、この県総体で部活動を引退する3年生も多くいます。お疲れ様でした。本当にここまでよく頑張りました。
 部活動をしながらの学校生活を今どのように振り返っているのでしょうか?それぞれに充実した毎日を過ごせたことと思います。もちろん楽しいばかりではなかったかもしれません。勉強との両立に悩んだり、意見の対立や、思い通りに上達しない自分に落ち込んだりしたかもしれません。様々な思いを抱えながら打ち込んできた日々、それが一つの区切りを迎えました。やりとげたこの2年数ヶ月はすでにいい思い出になりつつあるかもしれませんがそれを本当にいい思い出にするのはこれからです。これからの過ごし方で今までの日々の意味づけが決まります。パッと切り替えて、今後自分の進路を達成すれば「部活をやっててよかった」となるし、逆にこのあと切り替えられなければ「部活をしなければよかったかも・・(部活に割いた時間がもったいなかった)」となるかもしれません。
 つまり、過去というものは、「その事実そのものは変えられないが、その事実の持つ意味は変えることができる」ものだといえます。すべてが本人のこれからの生き方次第なのです。
 これから九州大会や全国大会に臨む人も同じです。今まで順調だからといって、これからもきっとそうなるという保証はどこにもない。結局これからまたどう過ごしていくかにかかっているのです。
 これは3年生だけではなく、みんな同じ。この今現在もすぐ過去になります。だから「今まで」や「今」がすべてではありません。「これから」が大切。今までがどうだったではなく、「これからどうするか」を積極的に考えてほしい。これまでの日々に悔いを感じてきた人はもちろん、これまでの日々をいとおしく思う人も、自分の過去を自身でよりよく意味づけていくためにこれからの日々を大切に過ごしてほしいと思います。

「これからの生き方が、これまでの人生の価値を決める」

私自身の心にしみた言葉を紹介しました。
 自分の過去を意味あるものにするために、そして自分の未来を切り開くために、「勝負はいつもこれから」です。

校長 大久保和弘