舞鶴魂「しまれ、がんばれ、ねばれ、おしきれ」

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学校からのお知らせ

平成29年度第67回入学式 校長式辞
2017年04月12日

平成29年度第67回入学式の校長式辞を掲載します。ご覧下さい。

式 辞

 この日を待ちわびていたかのように華やかに咲き誇る桜、柔らかく頬を撫でる風、大分川の川面は一層きらめきを増し、緑を深める草木とともに花々は目に彩りを添えています。まさに春爛漫の季節を迎えました。
 本日ここに多数のご来賓並びに保護者の皆様方のご臨席を賜り、大分県立大分舞鶴高等学校 第六十七回入学式を挙行できますことを衷心より感謝申し上げます。
 ただいま入学を許可しました新入生の皆さん、入学おめでとう。在校生、教職員一同心から皆さんを歓迎します。
 本校は昭和二十六年に創設され、今年で六十七年目を迎えます。この間この学び舎を巣立った卒業生は二万九千名に迫り、あまたの人材が政治、経済、文化、スポーツなどあらゆる分野において常に時代をリードし、「大分舞鶴ここにあり」と世に知らしめています。「締まれ 頑張れ 粘れ 押し切れ」の舞鶴魂を胸に雄々しく活躍する先輩方の高い志に思いを馳せ、新入生の皆さんはその輝かしい伝統を受け継ぎ、大分舞鶴高校の名をさらに高めていく使命を負って入学したことをまず心に刻んでください。
 さて、今皆さんの胸にはどんな思いが巡っているのでしょうか。高校生活に対する期待、頑張ろうという決意、それともどこまでやれるかという不安でしょうか。ここで今日から大分舞鶴高校生として歩み始める皆さんに今後是非とも心にとどめてほしいことを述べたいと思います。
 まずはジャッキー・ロビンソン選手の話です。人種差別が根強く残っていた当時のアメリカで黒人初の大リーガーとなった彼は想像を絶するひどい差別を受けながらも、常に紳士的に振る舞い、ひたむきなプレーとすぐれた成績でやがてアメリカ中の尊敬を受け、今の開かれたアメリカメジャーリーグの礎を築いた人です。彼の背番号四十二番は現在すべてのチームの永久欠番となっており、毎年四月十五日はジャッキー・ロビンソンデーとして全チームの選手が背番号四十二をつけて試合に臨むという、アメリカで最も偉大なプレーヤーの一人です。そのジャッキー・ロビンソンが遺した有名な言葉があります。それは
 「不可能の反対語は可能ではない。挑戦だ。」
ジャッキー・ロビンソンは言います。「できない」の反対は「できる」ではなく、「できない」の反対は「やる」、なのだと。言い換えれば、「本気でやらない限り絶対にできない」ということなのです。つまり「できない、とは挑戦しないこと」であり、逆に言うと「できる、とは挑戦すること」なのです。ですから何より大切なのは「やるぞ!」という強い気持ちであり、その強い気持ちが不可能を可能にするのです。
 日本にも、江戸時代後期の米沢藩主、上杉鷹山の言葉に「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も 成らぬは人の 為さぬなりけり」という一節があります。わかりやすくいうと「やればできる でもやらなければ何事もできない だから、できないのは、なにもしていないからなのだ」という意味です。
 この二人の言葉に共通するのは「やること、挑戦すること」つまり行動を起こすその勇気こそが大切だということです。失敗を恐れて立ち竦んでいてはいけないのです。失敗とは単にやってできなかったことを指すのではなく、本当の意味での失敗とは、ただ手をこまねいて何もやろうとしなかったことを指すのだと私は思います。ですから新入生の皆さん、結果を恐れず何事にも勇気を持って挑戦してください。
 今日を境に、皆さんは「稚気からの脱却」が求められます。稚気とは、幼なじみた様子や子どものような気分のことで、子どもっぽい考えや振る舞いに別れを告げてほしいという意味です。これからの三年間で皆さんは肉体的には成人並みに発達します。しかし精神的な発達にはまた別の努力が必要です。もはやみなさんは思い通りにならないからといって人目もはばからず泣きわめく幼な児ではありません。集団や社会の中で自分はどうあらねばならないか、どのように振る舞うべきかを深く考え、行動しなければなりません。そして人が自分に何をしてくれるかではなく、自分が人のために何が出来るかと考えられる人になってください。高校生になるというのは単に通学する校舎が変わることではなく、自覚と責任をわきまえた若者へと自分自身が変わることなのです。今日は人生における一つの区切りの日です。新たな気持ちで新たな一歩を踏み出してください。
 さて、保護者の皆様、お子様の晴れのご入学、誠におめでとうございます。大分舞鶴高校は「伸びる舞鶴 伸ばす舞鶴」を合い言葉に他を圧倒する高いレベルの文武両道を実践しています。「締まれ 頑張れ 粘れ 押し切れ」の舞鶴魂は広く全国にとどろき、今なお脈々と受け継がれています。この伝統にさらに磨きをかけるべく、本日入学したお子様方とともに一丸となって邁進してまいります。学校と家庭と手を携えてお子様のたくましい成長を支えていきたいと思っています。責任を持ってお子様をお預かりいたします。ご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
  桜咲く 高校広く 門を開(あ)け
 埼玉県の高校1年生が詠んだ俳句です。高等学校の入学式で咲き満ちた桜のもと、学校の門が大きく開いて自分を迎え入れてくれるかのようだった、とこれから始まる高校生活に胸弾ませる気持ちがよく伝わってきます。新入生の皆さん、舞鶴高校は大きく門を開けて皆さんを迎えました。この大きく開いた門から高校生活に飛び込んできてください。これからの舞鶴高校をみんなで作っていきましょう。

 新入生の皆さんのあふれる情熱と今後の若々しい躍動に楽しく思いを馳せ、式辞といたします。   

 
  平成二十九年四月十一日
    大分県立大分舞鶴高等学校
       校長 大久保 和弘