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校長室

平成28年度入学式 式辞
2016年04月12日

式辞

新たな生命が随所で躍動し、校庭の木々の緑が輝き始めたこのよき日に、大分県立芸術文化短期大学学長中山欽吾様をはじめ多くのご来賓の方々、保護者の皆様のご臨席のもと、平成28年度大分県立芸術緑丘高等学校の入学式を、このように厳粛に挙行できますことに心から感謝し、厚く御礼申し上げます。

ただ今、入学許可をしました74名の新入生の皆さん、入学おめでとうございます。今、皆さんの心には、芸術緑丘高等学校への入学の喜びや希望が満ちあふれていることと思います。今のその気持ちを大切に持ち続け、自分の夢の実現のために充実した高校生活を送ってもらいたいと強く願います。 

本校は、昭和23年、学制改革により音楽・美術・外国語の専門教育を目的とする「大分県立別府第二高等学校」として別府市に設立されました。昭和26年に大分県立別府緑丘高等学校と改称し、以後様々な改革を経て、昭和55年に別府からここ文教の杜上野丘に移転し、平成18年に県立芸術文化短期大学付属緑丘高等学校から、大分県立芸術緑丘高等学校と改称し、全国でも数少ない公立の芸術専門高校として、その名は全国的に知られ、卒業生は国内だけでなく海外でも幅広く活躍し、高い評価を得ています。 

さて、本日の入学式は、皆さん自身が今後どのような高校三年間を過ごしていくか、自分の中で確認し、決意を固める日でもあります。そこで、私から皆さんに2つの伝えたいことがあります。 

一つめは、体育館の右前方に掲げてある校訓の額をご覧ください。読めるでしょうか?「自律・恕思・創造」と書いています。この3つの言葉をしっかりと心にとどめてください。この3つの言葉は、これからの目まぐるしく変化していく激動の社会を生き抜いていくために、是非とも皆さんに身につけてほしい大切な三つの力を表しています。 

まず「自律」は、他からの支配や制約を受けずに、自分自身で立てた規範に従って行動することを意味します。つまり、自らを厳しく見つめ、自己を向上させようとする意欲を持ち、自ら学び、考え、判断し、常に前進する力のことです。

次に「恕思」とは、「思いやりの心」のことです。美しいものを見、美しいものをつくる芸術の心の根底は、相手の立場や気持ちを大切にするやさしさであり、思いやりです。芸術の道を歩んでいく上で、自分自身にも周りの人たちにも深い感動を与える人物になれるよう、この「恕思」つまり「思いやりの心」持ち、努力を続けてください。

3つめの「創造」は、豊かな発想で、自分と社会の幸せのために新しいものを生み出す力のことです。新しいものを生み出すことは決して簡単なことではありませんが、努力を続け、何かが生まれたときは、感動があります。そして、まだ発見できていない自分を見つけ出し、大きく成長させる機会になります。

この校訓である三つの力を身につけ、素直な心、感謝の気持ち、高い意欲を持ち、自ら考え、自ら行動することで、社会に貢献する人間へと成長してほしいのです。 

二つめは、「人生は失敗でできている」ということです。失敗とは決してマイナスなことではありません。失敗を言い換えると「未成功体験」と言い換えることができます。

「失敗」イコール「チャレンジ」です。「チャレンジ」したからこそ何か新しいことが生まれたのです。かの発明王エジソンは、端から見れば数々の失敗をしていましたが、次のような言葉を残しています。「私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。」と。「成功」の反対は「失敗」ではありません。「成功」の反対は「何もしないこと、あきらめる」ことです。本校には、チャレンジする場がたくさんあります。しかしその場は、じっと待っていたら、誰かが与えてくれるものではありません。自分で主体的に探さなければなりません。3年間でどれだけ多くの失敗をして、その失敗を乗り越えて、成長するか楽しみです。3年間あります。あせらず、慌てず、じっくりとわくわくするもの、ときめくものを探してください。 

保護者の皆様、お子様のご入学こころよりお慶び申し上げます。本日より確かに、お子様をお預かり致します。職員一同は、心を一つにして、お子様一人ひとりの特性を伸ばし、芸術性豊かな創造力に富む人へと成長させるために、労を惜しまずお世話することをここにお誓い申し上げます。またこの間、本校の教育活動への深いご理解と力強いご協力、ご支援を賜りますようお願い申しあげます。

最後になりましたが、ご臨席いただいたご来賓の皆様に厚く御礼申し上げますとともに、芸術緑丘高等学校の発展のために、なお一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げ、式辞といたします。 

平成28年4月11日

大分県立芸術緑丘高等学校

校長 近藤 宣彦