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校長室

生徒の皆さんへ(令和元年度修了式式辞)
2020年03月24日

                                             令和元年度修了式式辞

 生徒の皆さん、元気ですか。
 現在、県内でも新型コロナウィルスの感染者が新たに確認され、学校の再開が行えない状況です。残念なことに、修了式や離任式も実施することができません。一日も早く学校が再開し、皆さんが学ぶ姿を見たいと願っています。

 ここで、皆さんに二つのことについて伝え、修了式の式辞とします。

 一つ目は、時間についてです。
 9年前の3月11日、東日本大震災が発生し、大勢が亡くなり、現在でも多くの方が困難な生活を送っています。震災当時、東日本を中心とする多くの高校で、卒業式が中止となりました。埼玉県内の立教新座中学校・高等学校でも、卒業式が中止となり、渡辺憲司校長がHPに公開した卒業生へのメッセージが、話題になりました。この学校は卒業生のほとんどが大学に進学します。渡辺校長は、先行き不透明な社会に羽ばたいていく卒業生に向けて、大学に行くとは、「海を見る自由」(言い換えれば、「立ち止まる自由」「現実を直視する自由」「時間を自分が管理できる煌めきの時」)を得るためではないかと述べ、力強いエールを送っています。

                              ※全文は、インターネットで検索すれば、読むことができます。

 3月2日以来、臨時休業が続いており、学校に登校したくても、できないという点では、東日本大震災後の状況と共通しています。皆さんは、不安感の中で自分と向き合い、自分で時間の過ごし方を考えてきたと思います。これは、必ずしも楽なことではなかったでしょう。しかし、ゆっくり物事を考える時間もあり、いわば、「海を見る自由」や「立ち止まる自由」を得たと感じた人もいるでしょう。一人一人の具体的な時間の過ごし方はわかりませんが、きっとみんなよく頑張ったと思います。この経験を忘れることなく、学校再開後も、時間の使い方を自分で主体的に考えられる人になってほしいと思います。例えば1時間の授業においても、主体的に取り組む人と、そうではない人は、得られるものが全く違います。努力は裏切りません。

 二つ目は、人との関わりについてです。君たちが、登校しなくなってから、半月以上が経過しました。学校に勤務して以来、これほど寂しく感じたことはありません。皆さんも、クラスの友人と受ける授業や、たわいもない語らい、先生方のお話など、これまで当たり前と思っていたことのありがたみを感じていることと思います。その一方で、保護者やその他の家族の方と過ごす時間が増えることで、これまで気が付かなかったことについて、感謝の気持ちを持った人も多いのではないでしょうか。

 人は人との関わりの中でしか成長しません。あなたは、決して一人ではありません。学校は、皆さんが、人と関わりながら成長できる場所です。学校再開後は、これまで以上に、人との関わりの中で、自己を磨いてほしいと願います。

 最後になりますが、皆さんの新学年への進級を認定します。おめでとう。皆さんの頑張りに私自身が勇気づけられてきたことに対し、心から感謝します。
 君の明日に幸せあれ。
 
                                  桜のつぼみ膨らむ3月下旬 校長室から
                              大分県立玖珠美山高等学校 校長  奥田 宏