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校長室

平成30年度 卒業式 式辞
2019年03月01日

式 辞

 

  国東の山並みにも、さわやかな春の気配が満ちゆく今日の佳き日、ここに

大分県議会議員木付親次様、国東市長三河明史様をはじめ多くのご来賓の

方々、関係の皆様の御臨席を賜り、大分県立国東高等学校第十一回卒業証書授与式がかくも盛大に挙行できますことを、卒業生はもとより、在校生、職員一同、心より御礼申し上げます。

 ただ今、百六十七名の卒業生に対しまして、本校の教育課程を成就したことの証明として栄えある卒業証書を授与致しました。証書を手にした百六十七名の皆さん、卒業おめでとうございます。本校を代表して、心からお喜び申し上げます。そして、本日の卒業式にご臨席頂きました保護者の皆様方、お子様のご卒業おめでとうございます。この三年間、成績の結果により一喜一憂し、部活動の様子を見ては体調を心配し、会話が少ない時には何かあったのではないかと気遣ってこられた。保護者の皆様方の見守りに敬意を表します。

 さて、卒業生の皆さんは「鍛え磨く、探る、挑む」の校訓を実践すべく、本校での学習活動、部活動等を通じ、知性を磨き、心身を鍛え、日々の生活から自己の将来や生き方を探り、可能性を信じ、弱点を克服し、目標に向かって挑んできました。その姿は国高生としての伝統の継承者であり、十一年目を迎えた国東高校の牽引者でもありました。卒業生の活動する姿は国東市民はもとより広くは大分県民の方々、そして後輩たちへの強いメッセージとなりました。そのような皆さんの胸中には三年間の学校生活の一場面、一場面が蘇っているかと思います。毎時間、懸命に取り組んできた授業や実習、各教科からの課題の消化。周りが暗くなり下校の音楽が鳴るまでがんばった放課後の自学。最高の仲間とともに優勝を狙って切磋琢磨した部活動。今年度は各種大会にて好成績を収めました。そして、「笑顔満載」をテーマにした本校最大のイベントである夢源祭文化の部・体育の部。国東高校での三年間は充実したものであったと思います。その実績とその過程の中での数多くの出会いや経験はこれから迎える新生活の中で必ず皆さんの進むべき道を指し示す財産となると思います。

 ここに、皆さんの卒業を祝うとともに、今後の成長を祈念して一つのお願いをします。それは、『日々の生活の中での人との出会いを大切にしてもらいたい。』ということです。

 戦国時代から安土桃山時代にかけて生きた商人、侘茶の創始者として知られる千利休の言葉に「一期一会」とあります。これは茶道に関する言葉で、その語源は「どの茶会でもその機会は二度と繰り返されることがなく、生涯に一度しかない出会いであると心得て、亭主・客ともに誠意を尽くすべきである」という心構えを説いた言葉です。よく「一期一会」は一生に一度、二度と会えないかもしれない人との出会いだいから大切にしなさいといった意味で遣われていますがそうではありません。千利休が説いていたのは、以前茶会をした人と再び茶会をするとしても前回の茶会と今回の茶会は違うものであり、それぞれを「一期一会」として大切にしなさいと言っています。皆さんもこれまでに同じ人と何度も出会っていますが、今日の出会いは昨日の出会いとは違う、そしてこの次会うときはまた違う出会いであると意識して、その時々の応対・配慮などを大切にしてほしいと願います。

 今年は平成三十一年、西暦で二千十九年です。平成も最後の年となり二十一世紀の前半がかつてないスピードで経過しています。VR、AR、人工知能AIなどと、急激に進展した技術革新、グローバル化の進展が今後はさらに進むことが予想され、「今、我々の誰もが予測していないことが想定内となる時代」がやってきます。そのような社会で地域、日本、世界へと活躍の場を広げる皆さんであるからこそ、人と人との「一期一会」つまり、人と人との融和・心ある対話を大切にしてもらいたいと願います。そして、人を信頼し人に信頼される、安心して共に生活できる社会を作って行っていただきたいと願います。

 結びに、保護者の皆様方これまでの三年間、国東高校に対するご支援とご協力を頂き心から御礼申し上げます。本当にありがとうございました。最後に、卒業生の皆さんの未来が想像以上に輝く未来であることを祈念し、式辞といたします。

 

                             平成三十一年三月一日

                               大分県立国東高等学校

                               校 長  寺 本 尊 裕