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校長室

平成30年度卒業式式辞
2019年03月04日

 やわらかい梅の香りが優しく漂う中、ここ十王台にも春の息吹が感じられる今日の佳き日に、大分県議会議員 衞藤 明和 様 、大分県教育委員会教育委員 林 浩昭 様を始め、多くのご来賓の方々や保護者のみなさまのご臨席を賜り、大分県立杵築高等学校第71回卒業式を挙行出来ますことを心より感謝申し上げます。
 ただいま、卒業証書を授与いたしました、196名の皆さん、卒業おめでとうございます。
 平成28年4月、皆さんは希望に胸を膨らませて、歴史と伝統を誇る本校の門をくぐりました。
 皆さんはこの3年間、杵高生として、創立以来受け継がれてきた「尚学」「剛健」「真摯」「向上」の校訓をしっかりと受け継ぎ、本校の文武両道の伝統を守り、勉学や部活動、学校行事と本当に良く頑張りました。
 そして昨年度、創立120周年の時を経て継承された本校の歴史にも、輝かしい1ページを刻んでくれました。

 毎日、遅くまで進路指導室前の机に向かい黙々と自学する様や職員室での先生方との真剣なやりとりと、その真摯な眼差し、正月返上で登校して学習する一途な姿に、「志(こころざし)」の強さを感じました。
 また、生活面においても、ワンストップ挨拶の励行や集会・行事における団体行動など、所謂自治の能力の高さには目を見張るものがありました。それが遺憾なく発揮されたのが全員参加の修学旅行でした。直後の生徒諸君のアンケートでの満足度の数値の高さがそれを物語っています。
 部活動においても各部が素晴らしい成績を収めてくれました。体育部は言うに及ばず、文化部の活躍も 目を引きました。限られた練習時間の中、輝かしい歴史と伝統を見事に継承した皆さんの努力に対して改めて感謝を申し上げます。そして、いつのまにか各部の目標が「九州大会・全国大会出場」と更なる高みにあることを本当に嬉しく思います。

 このように皆さんが充実した3年間を過ごすことができ、今日の卒業式を迎えることが出来たのも、毎日の朝の学習から夜遅くまで献身的に指導いただいた、学年団の先生や部活動の顧問の先生方、そして、何よりも いつも傍らで優しく見守ってくださった、ご家族の支えがあったことを私たちは忘れてはなりません。本当に多くの方々の支援があったからこそ、充実した学習活動や部活動が出来たという事実を、今一度心に留め置いてほしいのです。

 さて、思い出多き杵築高校を離れ、希望を胸に羽ばたこうとしている皆さんの門出を祝して私は、「学び」についてお話します。いつものように漢字の提示はしませんが、「学」は、知恵の伝授の交流場所、つまり「学校」のことだと、2学期の全校集会時に紹介しました。

 科学技術が急速に進歩した現代、特に情報社会に続く新たな社会に私たちは生きていかなければなりません。その新たな社会、それをSociety5.0(ソサエティゴーテンゼロ)と呼ぶ人もいます。これからのキーワード「人工知能・AI」。そのAIとの共存・AIを使いこなしていくための学力。人生100年時代・Society5.0(ソサエティゴーテンゼロ)という新しい時代において、「学び」も「学校」も大きく変化せざるを得ません。文字通り、「学び」の在り方変革が必要となるのです。
 私は「教育は環境である」と考えています。仲間とともに「協働」して問題解決にあたり、AIに対処していく、共存していく。AIに勝つ ? のは「教育」です。「勝つ」というと語弊がありますが、人類がAIを超えるためには「教育」、新たな「学び」しかないと思います。すなわち真の「生きる力」としての「学び」です。
 先月「白血病」を公表した競泳女子の池江璃花子選手、皆さんと同じ18歳。彼女の前向きな言葉に強い「精神力」を見たのは私だけではないでしょう。18年間生きてきた彼女の「環境」や「学び」がそう言わせたのかもしれません。水泳の実力以上に彼女の「生きる力」を垣間見た気がします。
 卒業生の皆さん、最適化された「学び」の実現のために、皆さんの「学び」・自分の「学び」を今後も是非充実させて下さい。平成の時代は終わりますが、次の時代を生き抜く皆さんに次の言葉を贈ります。
 「教えるとは、希望を語ること」(仏・詩人)
 「学ぶとは、誠実を胸に刻むこと」(ルイ・アラゴン)

 最後に、保護者の皆さまに一言ご挨拶申し上げます。高校3年間は、お子様にとっては、変化と成長の著しい時期であり、ご家庭におかれましても様々なご苦労があったことと
存じます。それだけに本日の卒業の喜びも一入のことかと心からお祝い申し上げます。
 
この3年間本校の教育の振興・発展のため、多大なご支援とご協力いただきましたことに、厚くお礼を申し上げますとともに、今後、卒業生の母校となります本校に対しましても、末永くご支援を賜りますよう 重ねてお願い申し上げます。

 「伝統の風を受けて前へ! ~やる気・元気・杵築~」

 卒業生の皆さんの 益々の発展を祈念して式辞といたします。

    平成31年3月1日

                         大分県立杵築高等学校 

                              校長  丸 馬  寿