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学校からのお知らせ

平成28年度入学式式辞
2016年04月11日

 満開の桜とともにここ十王台も春爛漫を迎えました。若葉も一斉に芽吹きはじめ、まさに命の輝きを感じる季節となりました。
 本日ここに 杵築市長 永松悟 様 をはじめご来賓の方々並びに保護者の皆様方のご臨席を賜りまして、大分県立杵築高等学校 平成二十八年度入学式を挙行できますことを衷心より感謝申し上げます。
 ただいま入学を許可しました二百名の新入生の皆さん、入学おめでとう。杵築高校の在校生、教職員ともども心から皆さんを歓迎します。
 本校は明治三十年に開校し、今年で創立百十九年を迎える県下でも屈指の歴史と伝統を誇る普通科進学校です。文武両道を高らかに掲げ、質実剛健の気風を持ったこの学舎から巣立った同窓生は二万八千名を超え、地域や県内はもとより日本そして世界各地で活躍しています。新入生の皆さんはその先輩方の高い志を受け継ぎ、杵築高校生としてさらに発展させる使命を担っていることをまず心に刻んでください。
 さて、今皆さんの胸にはどんな思いが巡っているのでしょうか。高校生活に対する期待、自己研鑽の決意など、それぞれの胸に溢れんばかりの思いが詰まっていることと思います。この機会を捉えて本日から杵築高校生として歩み始める皆さんに是非心がけてほしいことをお話しします。
 まずは近代において黒人初のメジャーリーガーとなったジャッキー・ロビンソンの話です。彼は周囲の大反対の中、大リーグドジャースに入団、当初からチーム内はもちろん回りが全部敵というほどのひどい人種差別を受けながらも、黙々と野球に取り組みその紳士的な振る舞いとひたむきなプレーで徐々に認められるようになり、優れた実績を残してやがてアメリカ中の尊敬を集めるまでになりました。今の開かれたアメリカメジャーリーグの礎を築いた人です。現在彼の背番号四十二番はすべてのチームの永久欠番となっており、毎年四月十五日はジャッキー・ロビンソンデーとして全チームの選手が背番号四十二をつけて試合に臨むという、アメリカで最も偉大なプレーヤーの一人です。そのジャッキー・ロビンソンが遺した言葉があります。とても深い言葉です。それは「不可能の反対語は可能ではない。挑戦だ。」
 彼は言っています。「できない」の反対語は「挑戦=チャレンジする」という言葉であると。大切なのはチャレンジすることである、果敢に挑んでひたむきに努力すればきっとできるはずだ、ジャッキーロビンソンは自分の経験から「チャレンジすること、イコールできること」と断言するのです。だから今みなさんに求められるのは「やるぞ!」というチャレンジ精神であり、その強い気持ちが不可能を可能にするのです。
 もう一つ紹介します。今のパナソニックを興した松下幸之助の言葉です。彼は人からどうやったらあなたのように成功できますかと聞かれたときに、こう答えたそうです。「成功するまでにあきらめてしまうから失敗するのだ。成功の秘訣は、成功するまで続けることである。」また、掃除機で有名なジェームズ・ダイソンは、サイクロン掃除機の開発にあたって、実に五一二六個もの試作品を作っては壊し、五一二七個目でやっと完成、成功させたといわれています。
 以上三つの例に共通するのは「やること、挑戦すること。」つまり行動を起こす勇気とあきらめない勇気です。失敗を恐れてはいけません。ここまでお話ししたように、失敗とは、やってできなかったことではなく、やりきれずに途中であきらめてしまうことなのです。
 だから新入生の皆さん、勇気を持って挑戦し、そしてさらに挑戦し続けてください。
 高校での三年間は人間としての充実を図る貴重な時間です。高校生になるというのは単に通学する校舎が変わることではありません。皆さん一人ひとりが自覚をもち責任をわきまえたたくましい人間へと成長することなのです。
 今日を境に、皆さんには子ども気分に別れを告げ、社会を構成する一員としてルールを守り、責任ある立ち居振る舞いをすることを望みます。明日からは勉学はもちろん部活動、生徒会活動、ボランティア活動をはじめ趣味や研究などさまざまなことに積極的に取り組んでください。今日は人生における一つの区切りの日です。新たな気持ちで新たな一歩を踏み出してください。 
 「不可能の反対語は可能ではない。挑戦だ。」「続ける限り負けはない」入学という新たなスタートラインに立ったみなさんに改めてこの言葉を贈ります。
 さて、保護者の皆様、お子様のご入学、誠におめでとうございます。杵築高校は地域の拠点校として「地域の子は地域で育てる」を合言葉にこれまで教育に取り組んで参りました。これからも皆様のご理解とご協力をいただきながら、学校・家庭・地域が三位一体となって生徒を伸ばす教育を推進していきたいと思います。そして「学校が人材を創り、人材が地域を創り、地域がまた学校を創る」営みを続けて行くべく努力します。教職員一同責任を持ってお子様をお預かりいたします。ご支援ご協力をよろしくお願いいたします。
   春風や 闘志抱きて 丘に立つ    高浜虚子
 時は春、ここ十王の丘で決意と希望を胸に新たな一歩を踏み出すみなさんの輝かしい高校生活に期待しています。
 最後になりましたが、『尚学 剛健 真摯 向上』の校訓のもと、『志四海=四海に志す』気概を持った心豊かでたくましい人間づくりを実現するために生徒職員一丸となって邁進することを皆様にお誓い申し上げ、式辞といたします。
  平成二十八年四月十一日
    大分県立杵築高等学校
       校長 大久保 和弘