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校長室

平成28年3月1日(火) 卒業式式辞
2016年03月08日

木戸孝明校庭には春を感じさせる陽光が降り注ぎ、
「新大分丸」の美しい姿を浮かべた臼杵湾からは、暖かな潮の香りが吹き渡るこのよき日、
大分県産業教育振興会 常務理事 川邊恭治 様 をはじめ多くの来賓のご臨席と保護者のご列席を賜り、大分県立津久見高等学校海洋科学校 平成27年度卒業式並びに修了式を、盛大に挙行できますことは、学校としてこの上ない慶びでございます。厚くお礼申し上げます。
 ただ今、卒業証書ならびに修了証書を授与いたしました。本科生38名、専攻科生5名の皆さん、卒業ならびに修了おめでとうございます。
 皆さんは、「至誠・感動・進取」の校訓のもと、
夢の実現に向けてリスクを恐れず、自分の能力を信じて真摯に取り組んで来ました。 
 朝や帰りのホームルーム、気の知れた仲間と受けた数多くの授業、部活動、修学旅行、マリンピック、海校祭、マリンスクール、遠洋航海実習・・・、他校では、決してまねの出来ない水産・海洋系高校ならではの、学校行事や体験活動にひたむきに取り組み、後輩たちに継承していこうとする姿勢は見事でした。
 これらの全てが皆さんにとって、生涯の財産であり心の糧となることでしょう。
 今後は、進路決定や卒業がゴールではなく、海洋科学校で培った力によって、職場や地域で多くの人に慕われ、頼りにされ、生き生きと
活躍することがゴールであると考えて前に進んでいってください。
 本県唯一の海洋系高校を卒業する皆さんは、県民の方々から大きな期待を寄せられています。水産業、海運業、地域産業において活躍し、
その振興に貢献されてください。
 社会に目を向けてみますと、混沌とした国際情勢と近隣諸国との緊張状態、地方創生の推進、
少子高齢化に伴う人材不足・・・・今も日本は厳しい状況が続いていますが、徐々に混迷から安定・発展へと日本社会は確実に進んでいます。
 明日からは社会と対峙し社会に貢献していく生活が始まります。大人の仲間入りは様々な困難との出会いでもあります。
 偉大な英国人第一位に選ばれたこともあるウィンストン・チャーチルはこう言っています。
「困難に立ち向かえば困難は半分に感じられ、逃げれば倍になって迫ってくる」と。
 困難に立ち向かうためには、大人としての知識や教養が必要です。
ある弁護士が、昨今大きな社会問題となっている「ブラックバイト」を例に挙げ、「学生生活が破綻。それでも抵抗しない学生たち」と題して
以下のように述べています。
 学生の労働知識不足は深刻。企業や社会で「適応」ばかり教え、「抵抗」を教えない。
その結果、被害者である学生たち自身が、置かれている状況の異常さを認識できないと。
 また、今年の夏に参議院選挙が予定されていますが、選挙権年齢が18才以上に引き下げられ、いよいよ皆さんも有権者となります。自分の暮らしている地域や日本・世界の未来について考え、国家・社会の責任ある形成者として、主体的に社会に参画していく事が求められます。
   労働知識や政治的教養を含めた、大人としての常識をしっかり身につけて困難に立ち向かってください。
 また、学校生活で多くの人と出会い交流して培ってきた経験を活かし、一日一日、最善を尽くし、粘り強く生きていってください。
皆さんなら きっと困難を乗り越えることが出来ると信じています。
最後に、保護者の皆様方へひとこと申し上げます。本日のご卒業、誠におめでとうございます。
 子育てのスタートから今日までの偉大なストーリーに敬意を表します。
 また、PTA 活動での温かいご支援に対してもお礼申し上げます。
 全教職員一丸となって勤労観・職業観の育成を軸に、社会の荒波を生き抜く力の育成に全力を注ぎ教育して参りました。
 何かとご苦労やご心配も多かったことと思いますが、本校の教育に深いご理解とご協力をいただきありがとうございました。
 今後とも本校への変わらぬご支援をいただきますようお願いいたします。
 終わりになりましたが、公私ご多忙な中、ご臨席を賜りましたご来賓の皆様に改めて厚くお礼を申しあげます。今後とも本校のため、ご指導ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。
 卒業生・修了生の皆さんの今後の限りない発展とご活躍を祈念いたしまして式辞と致します。
   
 平成二十八年三月一日
  大分県立津久見高等学校  海洋科学校
             校長 木戸孝明