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本校を志願する皆さんへ

花の饗宴ⅩⅠ(水と光とマドンナの宝石)
2015年11月15日

2015 ラグビーワールドカップ イングランド大会

 

 早朝5時から夜の9時過ぎまでに及ぶ、文字通り「世界一ハードな練習」で鍛え上げられた“エディージャパン”の選手がグランドを縦横無尽に所狭しと駆け巡る勇姿を見て至福の時を過ごしたラグビーファンは多いのではないかと思います。

 かく言う私もその一人です。

 「スローフォワード」(ボールを前に投げる)という反則があるが故に、ラグビーではボールを後ろにしかパスできません。

 そんな制約の中、個人技やチームのサインプレーでトイメン(自分をマークする相手)を抜き、また、時にはキックで前進を図り、相手ゴールラインを越えてボールをタッチダウン(トライ)することを競い合います。

 相手チームと自分のチームの強みと弱みを徹底的に分析、比較し、相手の強みを消し、かつ自分のチームの強みが最大限に活かされる戦術を選びます。体と体をぶつけ合うだけのゲームに見えますが、実は刻一刻と戦況が変わる中、「初めて出会う局面」で瞬間的に的確な「状況判断力」が求められます。ラグビーは15人全員がその瞬間に数あるプレーの選択肢の中から最適解のプレーを選んでいくという知的スポーツなのです。(考えてみると、私たち教師が授業中に遭遇する場面も、「その時に初めて出会う状況」です。日々、成長と葛藤を繰り返す生徒が投げかけてくる「ボール」は同じモノが一つとしてありません。その中で数ある対応の手段、方法からどう最適解を選ぶか、が問われています。)

 精も根も尽き果てた試合後の交歓会(アフターマッチファンクション)は、文字通り勝者も敗者も、敵も味方もない「ノーサイド」の精神で、お互いの健闘をたたえ合い、友情を深め合う楽しいひとときです。 

 ラグビーの代名詞としてこの「ノーサイドの精神」があげられますが、ラグビーの母国イギリスでは、次のような言葉もあります。

□ 「ラグビーは、少年をいち早く大人にして、大人にいつまでも少年の心を抱かせる。」

 次回2019年ラグビーワールドカップは日本開催。そして、ここ大分県でも試合が行われます。

  そう考えると自分の中の少年の心がもぞもぞと動き出します。

 ついつい前置きが長くなってしまいましたが、花を育てながら生徒の成長について思いを馳せたこと、考えたこと、気づいたことを順不同で整理してみます。(倉)

 

1.「マドンナの宝石」

=撮影=  平成27年8月15日

 

                                    平成27年9月10日                                  平成27年10月25日

                                

                                      平成27年11月7日


 意図的に植えたはずのない「マドンナの宝石」が定時制職員の駐車場のコンクリートとコンクリートのわずかな間から花を咲かせました。

 花の生命力の逞(たくま)しさに驚嘆する一方、この花に水やりを欠かさなかった調理員のNさん、Kさんの存在なしには、立冬を過ぎてなお新しい芽を出すことはありえなかったはずです。

 コンクリートとコンクリートの間という環境や真夏の炎天下を無事に過ごすことができたのも、朝夕と潤沢な水という栄養が毎日、規則正しく与えられたからです。

 花本来が持つ強さに、それを支える力(=水)が相まって、11月を過ぎてもなお咲き続ける「マドンナの宝石」。

 生徒が本来、生まれながらにして持っている強さやレジリエンス(自己回復力)を引き出すために、生徒をしっかりと支える教師、親、地域の連携を深めなければ、と思います。

  ※レジリエンス・・・ノック式のボールペンの中に入っているバネの両側を指で押すと縮みますが、力を緩めるとまた元に戻ります。

   この元に戻る力が「レジリエンス」(復元力)です。

  ※「雑草の強さ」はここをクリックしてください。

 

 

 2. 水と光を得てこそ

ポーチュラカの開花

                9月2日 朝 8時                 →               9月2日 朝 11時

 


               9月12日  朝 8時            →              9月12日 朝11時


 花の特性ですが、ポーチュラカは朝日を浴びるとぐんぐん花を開きます。その変化は一目瞭然です。

 朝8時にはまだ蕾だったもの(写真左)が、3時間たっぷりと朝日を浴びるとたくさんの花が開きました。(写真右)

 


                        9月2日 サンパチェス          →             9月10日

    蕾から花へ。

   生徒のもっている「蕾」が花開く姿を想像する時間は楽しく、ついつい時間が経つのを忘れます。

    こんなに短時間で生徒が花を咲かせることはありませんが、それでも蕾が日一日とすこしずつ花を開いていく様子はどこか暗示的です。  スペースと時間の関係で刻一刻と変化していくその様子をここに再現することはできませんが、土を耕し、種を蒔き、「厳しく、温かく」愛情を注ぎ、適量の水と肥料と光を与えたら、あとはひたすら生徒の心にスイッチが入るのを辛抱強く待つしかないのかもしれません。

  命の危機が迫っているときは有無を言わせず激しく、強く迫ることがあっても、それ以外の状況では、「厳しく」は「機微しく」・・・生徒の心の襞にゆっくり、柔らかく寄り添いながら、心の機微に触れる指導をしたいと思います。

    「光」をいっぱい浴びた蕾が花開きます。

    学校にあって、生徒にとって「光」とは何でしょうか?

 

 魔法の水

                10月9日 14:00               →              10月9日 15:00

 

 気がついた時には水不足で萎(しお)れかかっていたサンパチェスが、水をたっぷりとあげると1時間ほどで生き返りました。 

 花には水と光と適量の肥料を、生徒には「光」と「水」と「言葉」をたくさん浴びる環境を用意したいと思います。

 

  * 「言葉のカレンダー」はここをクリックしてください。

  * 肥料をやり過ぎたために花を枯らせてしまった失敗談はここをクリックしてください。

サフィニアの育て方を変えてみて

        =撮影= 平成27年6月17日       →                 9月2日       →            9月25日       


         =撮影= 平成27年9月29日                              =撮影= 平成27年10月15日                           

      =撮影= 平成27年6月17日        →                  9月2日            →            9月25日

 2つのサフィニアはぢちらも同じ品種で6月17日に植えたものですが、ほぼ満開の時を迎えた日と花の付き方が変わっています。

それは9月20日に白のプランターのサフィニア(上の段)は咲きかけていた花を全て刈り取り、きれいに丸く刈り上げたことが原因です。そうすることで花が咲くのは遅れましたが、綺麗な弧を描くように整然と花が咲きました。

一方、レンガ色のプランターのサフィニアはいっさい手を入れず、咲くがままに咲かせました。

一見、乱雑に見えますが見方を変えると個性豊かでワイルド。

どちらかが良くて、という話ではありません。同じ品種ですが2種類のサフィニアを楽しむことができました。

3 秋の深まり

 


    =撮影=    9月30日              →          10月31日              →         11月8日

 

                                    =撮影=  11月11日

 

  9月、10月、11月と秋が深まるにつれて色合いを変えていくほうき草。

  生徒はこんなにわかりやすく変化はしていきませんが、目を凝らし、耳を澄ませることで、毎日、行ったり来たり、前進したり、後退したりし   ながら、それでもトータルでみると毎日確実に何ミリかは成長している生徒の変化にめざとく気づく教職員集団でありたいと思います。(倉)

 

                                     【 念ずれば花ひらく 】       

 

念ずれば

花ひらく

苦しいとき

母がいつも口にしていた

このことばを

わたしもいつのころからか

となえるようになった

そうしてそのたび

わたしの花がふしぎと

ひとつひとつ

ひらいていった


坂村真民