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学校からのお知らせ

令和元年度3学期始業式 式辞
2020年01月08日

 3学期始業式 式辞 

 

3学期の始まりにあたって

皆さん、あけましておめでとうございます。新しい令和の元号でスタートした年も早2年目となりました。といっても、それは日本国内だけの話で、世界的には西暦2019年が終わり、2020年がやってきたわけですが、世界的に見て、悲しいことに昨年末から年明けにかけて大切な命が軽んじられている事件が続いています。先日はイランでも暗殺事件がありました。日本人に関しては、去る12月にアフガニスタンの復興事業に貢献されていた、中村哲医師が何者かに殺されてしまうという誠に残念な事件がありました。彼は医師という医療関係者でしたが、「薬だけでは人々の健康は守れない。清潔な水、それから十分な食べ物を確保するために、かんがい事業が欠かせない」と、「100軒の診療所より1つの用水路を」合言葉に身の危険を顧みず、独学で土木を学び荒れ果てた現地での活動を続けた結果、これまでに東京ドーム3600個分に相当するおよそ1万6500ヘクタールでかんがいが行われ、65万人の生活が維持されるまでになったとされています。彼をそこまで駆り立てたのは何かを知るヒントが彼が好んだ言葉に残されています。それが、「一隅を照らす」という言葉です。もともとは、天台宗の開祖である最澄の言葉で、一隅とはみんなが気づいていないほんの片隅、一角のことを指します。転じて、本当は直視しないといけないにもかかわらず、目をそむけているものという意味もあるようです。その一隅にスポットライトを当て、「何とかしよう」と変化を起こすことこそ、人間として大事で必要だということです。言い換えれば、自分が今いる場所や立場、目の前のことから目をそむけずベストを尽くすことこそが、結果的に全体を良くすることにつながるということです。この信念に基づき、アフガニスタンの荒野での活動をもくもくと続けてきたと言えるでしょう。
ひるがえって、私たち皆さんはどうでしょうか。二学期の終業式で私は、ワンチームとは最初からワンチームでなく、そうなるには途中の過程が大切だとの話をしました。皆さんには日田高定時制の生徒としてぜひワンチームになってほしいと願っていますが、そのためには、皆さん一人ひとりがさきほど紹介した言葉「一隅を照らす」ことだと思います。自分が今いる場所や立場、現実から目をそむけずにベストを尽くすことが、結果的に定時制全体を良くすることにつながるということです。新しい年の初めに当たり、あらためて私たち生徒の皆さん一人ひとりがベストを尽くすことで、よりよい日田高定時制を創って行きましょう。
さて、この春卒業となる生徒にとっては、授業を受けるのも残すところ1カ月となりました。高校生活に悔いを残さないよう、最後の1日まで、学校生活を全うしてください。在校生も同様です。自分のやりたいことは自分にしかわかりません。自分のやりたいことを見つけて、それに向かって学校生活を送っていきましょう。
では、皆さん、今年も明るく元気よく、笑顔で前を向いて前に進みましょう。
以上で挨拶を終わります。

                            令和2年1月8日(水)

                            校長 河野 仁彦