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学校からのお知らせ

卒業式式辞
2018年03月01日

                              

式 辞

 

 

 厳しい冬の寒さもようやく和らぎ、梅の香りも漂い始め、日に日に春の訪れが感じられるようになりました。この佳き日に、大分県議会議員 井上 明夫 様をはじめ、多くのご来賓並びに保護者の皆様方のご臨席を賜り、平成二十九年度大分県立日田高等学校全日制第七十回・定時制第六十六回卒業証書授与式を盛大に挙行できますことは、本校にとりましてこの上ない慶びであり、心より感謝申し上げます。また、大分県教育委員会教育委員 松田 順子 様にもご臨席を賜り、誠にありがとうございます。そして、何よりも、本日晴れてこの日を迎えた全日制百九十九名、定時制五名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、卒業生の皆さんを支えてこられた保護者の皆様方にも心よりお祝いを申し上げます。
 さて、定時制の皆さんにとっては、多くの苦労を乗り越えての卒業です。早朝からの仕事と学業の両立に真摯に取り組んだ人、本校での生活に勇気を持って踏み出し、新しい自分を見つけることができた人など、それぞれがそれぞれの「卒業の価値」をかみしめていることでしょう。また、夕方から始まる授業では大変なことも多かったことと思います。そんな皆さんに元気と活力を与えてくれた毎日の温かいおいしい給食。皆さんの高校生活に彩りを添えてくれたのは間違いありません。行事においても、チームとなって頑張った高校県体、さらに全国大会出場を果たした部活動もありました。体育祭では、「岳滅鬼太鼓」をはじめ、練習に練習を重ね、気迫あふれるパフォーマンスは見事なものでした。
 次に全日制の皆さん、スーパーサイエンスハイスクール指定の一期目と二期目にまたがる三年間に、探究活動の質は年々高まり、全国に向けてその情熱とこだわりで様々な発信をしてくれました。さらにこの日田の地を活かした地域創生につながる取組にも熱心に取り組みました。部活動においても、限られた練習時間の中、上位大会での活躍が光りました。全国レベルのボート部を筆頭に、多くの部活動が「日田高校ここにあり」の成果を残してくれました。学校行事においても、伝統の団活動を軸に、先輩としての責務を十分に果たしてくれました。体育大会の余韻を満喫するがのごとく、夕陽に染められながら仲間や先生方と語り合い、お互いの健闘を称え合う姿に、後輩たちは尊敬の念とあこがれの気持ちを抱いたことでしょう。
 さて、本日の卒業式に当たり、皆さん方がこれからの日本そして世界に貢献するために、人間的に大きく成長することを願って、二つのことについてお話いたします。
 一つ目は、「誠実に人生を歩んでほしい」ということです。卒業生のみなさんのことを一言で表すならば、全日制・定時制共に、「誠実」という言葉がふさわしいと思っています。私にとっては、校長という職について初めての卒業生でもあり、思い入れの強い部分もありますが、本当に「誠実」に学業、部活動、生徒会活動等に取り組んでくれました。特に昨年七月の九州北部豪雨に際して、卒業生のみなさんの中には、自宅が被害に遭いながらも、酷暑の中、災害復旧ボランティアや義援金募金活動に積極的に取り組んでくんでくれた人もいます。また、部活動での活躍で地域の方々や同窓生の方々に勇気と感動を与えてもくれました。「生徒さんの頑張りが励みになっていますよ。」と声をかけていただき、どれだけ皆さんのことを誇らしく思ったことか。今後も、自分を大切にし、そして、まわりの人も大切にしていく。そんな「誠実」な人生を歩んで下さい。
 二つ目は、「自分の目標に向かって妥協せず、邁進してほしい」ということです。これからの社会は、答えのない問いに対して、自分の得た知識・技能を活用して、思考し、判断し、表現をすることが求められています。それは、グローバル化が急速に進む世界で日本が解決しなければいけない課題や人口減少問題等にも関連しているものです。全日制一・二年生が卒業生に贈ってくれた「意志あるところに道は拓ける」という言葉がまさにその精神を的確に伝えてくれていると思います。是非、チャレンジ精神で皆さんの人生を切り拓き、そして我が国や世界に発信し、貢献できる人材になっていただきたいと考えています。
 皆さん方が通った日田高校、今日からは、この学校は皆さんの母校です。皆さんの人生においてうれしいこと、喜ばしいことがあれば、また、何かつらいこと、悩むことがあれば、いつでも本校の門をたたいてください。皆さんのためにお役に立てることが必ずやあると思います。そのためにも、全日制九十七年目、定時制六十九年目を迎える来年度以降、卒業生の皆さんをはじめ先輩方から引き継がれた伝統・文化を大切にしながら、本校を在校生の皆さんや先生方と共にさらに発展させていきたいと覚悟を新たにしているところです。
 結びになりますが、ご来賓の皆様方並びに保護者の皆様方の本校に対するこれまでのご理解とご支援に対しまして改めて敬意を表しますとともにお礼を申し上げ、重ねて卒業生の皆さんの限りない前途を祝福して式辞といたします。

平成三十年三月一日 

大分県立日田高等学校
校長 園田 康夫