定時
普通科
定時
HOME > 学校からのお知らせ > 卒業式式辞

学校からのお知らせ

卒業式式辞
2017年03月01日

                              

式 辞

 

 寒さも緩み日毎に春の足音が感じられる今日の良き日、大分県議会議員 羽野武男様、同窓会長の伊藤哲司様、PTA会長の長嶋浩二様をはじめ多数のご来賓ならびに保護者の皆様のご臨席を賜り、全日制第69回、定時制第65回日田高等学校卒業証書授与式を盛大かつ厳粛に執り行うことがきますことは、本学の光栄とするところであり、教職員を代表して心から御礼申し上げます。本日、卒業される全日制234名、定時制13名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。そして、これまでお子様の成長を見守ってこられた保護者の皆様、卒業生の晴れやかな姿に接して感激もひとしおのことと存じます。心からお慶び申し上げます。
 さて、定時制の皆さん、働きながらの学校生活を続けられた方、中学時代の苦労から希望を見出された方、学び直しに一念発起された方、様々な状況のなかで苦労を重ねての卒業です。本校での経験はこれからの人生において大きな財産となることでしょう。温かい給食から始まる学校生活は、心の触れあいを大切にすることができました。熱い情熱を伝えることができた体育祭、クラスマッチ、遠足などお互いの信頼感をさらに深めるとともに、達成感を共有することができました。また、部活動は声を掛け合いながら頑張ることで、多くの生徒が全国大会出場を果たしました。そして、生徒生活体験発表大会、自分と正直に向き合ったことから紡ぎ出される言葉は、大きな感動となって聴衆に伝わりました。学校生活に輝きを放つ皆さんの足跡は、私達の記憶のなかに末永く残り続けます。
次に全日制の皆さん、多くの生徒が部活動に参加し文武両道で頑張りました。前向きで素直な皆さんは入学後の成長が著しく、夢の実現に向けて着々と歩んでいました。授業中の真剣な眼差しや土日の自主学習に、将来の夢に対する強い意志と覚悟が感じられました。また、限られた練習時間のなかでの部活動では、多くの部が成果を残し、なかでもボート部、剣道部、弓道部は、インターハイなどに出場し全国で十分に戦える結果を残しました。普通科進学校は上位進出が難しいなかにあって、「意志あれば夢は実現する」という皆さんの拘りが残した結果は、残された私達に新たな目標となって希望の光を与えてくれています。学校行事においても、クラスや学年、更には団の結束力を高め力を発揮しました。「生徒は行事で育つ」とも言いますが、行事を通して日田高校ならではの人間的な育成が図れています。また、難関と言われたSSH2期目の指定は、先輩から受け継いだ探究活動の成果が認められたことも一因です。皆さんの活動から、繋がる伝統の力を感じました。
全日制、定時制ともに、この学び舎で経験したことが次への成長の礎となります。ともに学び、過ごした友人との絆とともに、これからの人生において大きな支えになると確信します。これから進む道は異なりますが、新たな活躍の場で自信と誇りを持って強く生きて下さい。
ここで、晴れて本学を巣立っていかれる皆さんに、はなむけのことばとして、私の方から二点お話しさせていただきたいと思います。
一つは、思考力や協働力を身につけて欲しいということです。
現在、急激な社会や環境の変化が私達の身の回りに起こっています。経済や食糧問題などは、世界規模で私達の生活に影響を与えています。自然災害においても、東日本大震災の後、昨年は、熊本・大分でも大きな地震がありました。想定外のことが、身近でも実際に起こる時代となっています。このような様々な変化に対して私達は何をすべきなのか、そこには多くの知恵と人との繫がりがなければ解決できないことが山積しています。長い歴史の中で、人間は多くの困難を知恵と努力で克服してきました。特にグローバルな社会において、私達が抱える問題の解決には、時代の風を感じながら、柔軟な思考力、組織的な協働力、これまでにないイノベーションの視点などが必要です。さらに、社会や未来の利益を考え、社会に貢献する姿勢が求められます。高校時代の学びの先にあるのは、一人ひとりが心豊かな社会の創成者として活躍することであり、それができる資質が皆さんにはあると確信しています。本校の先輩方と同様に、幅広く社会で活躍されることを期待します。
 次に、皆さんが育った地域に思いを馳せて欲しいと言うことです。本年度SSHの指定の大きな柱として、地域創成を掲げています。少子高齢化が進む我が国において、地域の活性化は避けては通れない問題であり、ここに日本の将来が託されていると言っても過言ではありません。日田は咸宜園に代表されるようにかつては多くの知が集まり、時代を変える有能な人材が輩出されました。さらに、自然に恵まれた環境、とりわけ豊かな水資源は、生あるものに多くの恵みをもたらしています。豊かな水とともにあふれ出す「知の泉」がこの地の魅力になるべきだと考えます。地域の特性を生かし、地域から最先端の知の情報を発信する、そんな時代が近い将来きっと訪れます。そのとき、地域の魅力を伝え、活性化できる主役は、この地で自然や文化を感じながら成長した皆様方に他なりません。進学や就職で日田を離れる人も多いですが、これからの活躍の場で、故郷に思いを馳せ、地域創成のため自分が貢献できることは何かを考えてもらえれば有り難いです。
結びに、本日ご臨席頂きました来賓の方々、保護者の皆様方に重ねて御礼申し上げるとともに、今日まで本校にお寄せくださいました温かいご支援・ご厚情に対しまして、心からお礼申し上げます。
 卒業生の皆様は、歴史と伝統を誇る日田高校の同窓生としてこれからの活躍が期待されます。進学や就職で道は異なりますが、同窓生としての絆は消えることはありません。大切に活用してもらいたいと思います。
「剛健 積極 明朗」は本校の校訓です。卒業後もこの校訓を人生の糧とし、さらに成長されることを祈念して、式辞といたします。

                                                                         平成29年3月1日

大分県立 日田高等学校  

校長 藤永 直也