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学校からのお知らせ

入学式式辞
2016年04月11日

                              式 辞

 今年の厳しかった寒さも和らぎ、日田の地にも希望をもたらす春の季節が到来しました。木々の新芽が鮮やかに色づき始め、躍動感溢れる今日の良き日、大分県議会議員 羽野 武男 様をはじめ、多数のご来賓と保護者のご臨席を賜り、平成28年度大分県立日田高等学校入学式を挙行できますことは、私たち学校にとりまして大きな慶びであります。

 ただいま、入学を許可いたしました全日制課程200名、定時制課程十一名の皆さんご入学おめでとうございます。皆さんの入学を教職員、在校生一同心から歓迎します。そして、本校への入学のために様々な面でお力添え頂きました保護者の皆様方、その他関係の皆様方にはこれまでのご支援に感謝申し上げますとともに、心からお祝い申し上げます。
 さて、本日縁あって本校に入学された皆さんは、将来の夢の実現のために本校の扉を開いて頂きました。これまで、学習などでは多くの壁にぶつかりながら乗り越えられ今日の日を迎えた思いますが、皆さんは、この受験を通して確実に成長しています。高みを目指す意欲、困難に立ち向かう精神力など、いま、私を見つめるまっすぐな眼差しからもその成長が見て覗えます。皆さんには本校での学びにより更に成長して頂きたいと考えています。そして、これまでの本校の同窓生と同様に、将来はグローバルな視点で社会貢献をしていくことを期待します。本校では、そのための力を育成するに十分な環境が整っています。進学を中心とした全日制では、教科指導などに精通した熱心かつ経験豊かな先生方が皆さんを指導します。今春の大学入試では、最難関大学・難関大学の大分大学医学科、京都大学、九州大学などに合わせて13名、そして国公立大学は全体で126名の合格数でした。その他、難関私立大学の合格など、将来の進路を見据えた志望校に合格した者が多く、進学成績は地域普通科進学校のなかでも特筆すべき成果をおさめ、高校入学後成長著しい学校として注目されています。
 さらに、一期目を終了したスーパーサイエンスハイスクールは、昨年度は全国表彰されるなど地道な探究活動が結実、継続が難しいといわれる二期目が指定されるに至り、皆さんは科学の最先端にも繋がる様々な探究活動に参加して貰うこととなりました。
 一方、定時制では生徒に寄り添うきめ細かな指導から、中学時代の苦労から立ち直る生徒、働きながらの勤労学生、年齢を問わず、様々な環境の生徒が学ぶ場として注目されています。授業では、「わかる授業」を目指して個に応じた指導を徹底しています。また、充実した多くの学校行事や特別活動が本校の特色であり、これらを通して自己理解・他者理解を深め、一人ひとりの繫がりを大切に、可能性を伸ばす機会としています。
 全日制95年・定時制67年の伝統に見合う充実ぶりから、県西部の拠点校としてその存在感は輝きを増していると自負しています。新入生の皆さんも、先輩方が培った伝統を感じながらそれぞれの目標に向かい努力を継続して欲しいと思います。
 そこで、本校の生活を始めるにあたり、私の方から二点だけお願いしておきたいと思います。
 一つ目は「何事にも挑戦し、敢えて失敗から学んで欲しい」ということです。本校の校訓は「剛健、積極、明朗」です。そのなかでの剛健・積極とは、心身がたくましく果敢に挑戦する姿を指し、目指す生徒像としています。挑戦は必ずしも成功するとは限らず、場合によっては失敗がありえます。その失敗から学んで欲しいのです。これからの時代は様々な困難に立ち向かう総合的な「人間力」が問われます。失敗から学ぶ経験により、課題に対する問題解決能力、他人との人間関係調整能力など、様々なことに対応できる力が育成されます。生涯一捕手として多くの名言を残している名将 野村克也 氏も『「失敗」と書いて、「成長」と読む』といわれ、また、発明王のエジソンも『失敗は成功の母』と、国内外問わず含蓄深い言葉を私達に伝えています。皆さんも知らないことや失敗を恐れることなく、学びの方向へ積極性や意欲を高めてください。
 二つ目は「思いやりや感謝の気持ちを大切に」ということです。私達の国は戦後豊かさに恵まれ、平和な国を形成してきました。そこには日本人独特の思いやりや感謝の気持ちが存在し、日本の文化となって、とりわけ東日本大震災での日本人の振る舞いには、世界から高い評価を受けました。
先人達が大切にしてきた「思いやりと感謝の気持ち」をぜひとも学校生活のなかで大切にして欲しいと思います。本校では伝統行事として「トイレサミット」があります。便器を磨くことにより、毎日利用させて貰う大切な物への感謝とともに、清掃活動を通して心を磨くことを体感します。掃除に託す思いは他者への理解や思いやりにも繋がる大切な活動です。また、著名なスポーツ選手は競技の後には必ず「感謝の気持ち」を伝えています。感謝できる人こそが成熟した人の姿であり、これからのグローバルな世界のなかで多くの課題を解決できる人だといえます。
 日田高校では、この様に、心豊かでたくましく、高い頂に向かい挑戦し、感謝の心を有した「人間力」の高い人材の育成を図っています。皆さんはこのことを意識して充実した学校生活を送られることを切に期待します。
保護者の皆様におかれましては、本日、大切なお子様をお預かりさせて頂きました。私達教職員はお子様の成長に向け全力を尽くす所存ですが、そのためには保護者の皆様と学校が同じ方向を向いて子どもたちとの関わりを深めることが不可欠です。本校の教育方針にご理解賜り、PTA活動などに積極的にご参加いただくことでご協力を宜しくお願いします。
 最後になりましたが、ご多用ななかご臨席を賜りましたご来賓の皆様におかれましては、今後更なる本校の発展に向けて一層のご指導、ご支援をお願いを申し上げまして、入学式の式辞といたします。

                                       平成28年4月11日
                                       大分県立日田高等学校 校長 藤 永 直 也