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学校からのお知らせ

令和3年度1学期始業式式辞
2021年04月08日

令和3年度 日田高等学校(定時制) 1学期始業式 式辞 

改めまして、こんにちは。校長の江藤です。先ほど新任式で紹介がありましたように、この度の異動で新たに6名の先生方が勤務することとなりました。春という季節は卒業や就職、異動により別れと新たな出会いが生まれる寂しさや期待感が入り混じった不安定な時期ではありますが、新たな出会いを大切にし、新しい環境で早く楽しく充実した生活が送れるようにみんなで取り組みたいと思います。

昨年度は新型コロナウイルスの影響で、臨時休業や分散登校等があり、様々な制約の中で過ごしてきた1年ではなかったでしょうか。授業や学校行事など、中止や延期になったもの数多くありました。新2年生については高校生活がスタートすると同時に休業となり、授業はもとより、学校生活に馴染んだり交友関係の輪を広げるのに何かと苦労したりした1学期だったのではないでしょうか。

しかしながらその中で本当に大切なことが見えてきた1年でもあったと思います。日々の授業や学校行事、人と人とのつながりなど、これまで学校生活を送るうえで当然であったことが本当に大切なことだと実感できました。国内や県内の状況を見ても、まだまだ予断を許さない状況であります。学校生活をストップさせないためにも、引き続き感染症対策には万全を期すなど各自の対応をお願いします。

このような状況の中で新年度を迎えるにあたり皆さんに次の点を考えてもらいたいと思います。

それは、「言葉を大切にし、言葉を磨く」ということです。言葉には温度があり、言葉の温度は話し手の心がそのまま相手の心に伝わります。温かい言葉は相手の心に寄り添い、反対に冷たい言葉は相手の心に突き刺さります。皆さんも日常でよく感じることではないでしょうか。朝のおはようという言葉やありがとうなどの言葉は温かい気持ちにしてくれますし、いい一日が送れそうな気がします。冷やかしやからかいといった言葉は冷たい言葉です。また、SNS上のトラブルの原因の一つは、テキストの内容だけではこの温度が伝わりにくいということがあるのではないでしょうか。話している本人に自覚がなくても言葉の内容以上に言葉の温度は相手の心に直接伝わってくるものです。このような時代だからこそ、私たちはface-to-faceのコミュニケーションの重要性を考えなくてはならないと思います。

また、口にした言葉はすべて自分に返ってくるものです。相手の目を見ておはようと言えば相手からも笑顔でおはようという言葉が返ってきて、言った自分の心も温かくなりますし、反対に、他人に向けて発したネガティブな言葉も自分の所に跳ね返ってきます。ネガティブな発言をする人の印象が下がってしまうからです。あの人は感じが悪いと言えば、そういう人こそ感じが悪いと思われます。何事につけ「できない」という人は、自分を過小評価し、取り組むことに対して実際以上に高い壁を作ってしまいます。

ラジオ英会話の講師であった東後勝昭さんが、20年以上も前にこの日田地区であった講演会でこのようなことを言われていました。「言葉とは何か。(皆さんも考えてみてください)言葉を作り出すものは呼吸であり、呼吸は生命活動の源である。つまり、言葉は命そのものである。だから、私たちが発する言葉は相手を容易に傷つけることもできるし、逆に相手を元気づけることもできる。だから言葉を使う際には責任が伴う」。

societyという言葉の根本の意味は、「人と人とのつながり」という意味です。そこから、「社会、社交、交際」等の日本語訳が与えられています。この日田高校での学校生活をお互いに有意義で楽しいものにし、よりよい「人と人とのつながり」を作るためにも、是非、言葉を大切にし、言葉を磨いていってください。以上で、始業式の挨拶を終わります。

 

令和3年4月8日 日田高校 校長 江藤 陽二