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学校からのお知らせ

令和元年度 3学期終業式校長式辞
2020年03月24日

令和元年度 3学期終業式(修了式) 

校長式辞

 

令和2年3月24日 

 生徒の皆さん、体調に変わりはありませんか?毎日を規則正しく有意義に過ごしていますか?県内で新たな新型コロナウイルスの感染者が確認されているため、まだ自宅待機は続いていますが、本日をもって令和元年度の教育課程(1年間の学習)を修了とします。本来であれば、体育館で皆さんに校長の式辞としてお話しするところですが、皆さんには、この文章を読みながら、この1年間を振り返り、考えてもらいたいと思います。皆さん、「この1年間どんな変化がありましたか?」、「どんな成長がありましたか?」大きく変わったと思う人、何にも成長していないと思う人さまざまでしょう。でも、皆さんは確実に変化し、成長しています。

 

1年生は、「産業社会と人間」の学習を通して、これまでにない学びや体験を重ねてライフプランを作成し、今後2年間の高校生活を思い描いていることでしょう。2年生は、自分で選択した科目によって、来年度決定する進路、更には卒業後の自分を思い描いていることでしょう。「人は振り返ることで成長する」といいます。是非いろいろな場面で、この1年間を振り返り、自分がどのように変わったかを考えてもらいたいと思います。「高校時代は成長の黄金期」です。皆さんにとって変わるということは成長するということです。

 

私たち教職員も今年は変わろうと努めた1年でした。本年度、先生方が日々の授業改善に真剣に取り組んでいたことを皆さんは気づいていましたか?「三隈高スタンダード」という名称で、全ての先生方が授業をより充実させ、皆さんに確かな学力が身に付くように、大きく成長するように取り組みました。全ては、皆さんが学ぶことの楽しさを実感し、希望する進路を達成できるように、また、将来生きていくうえで困らないようにするためです。本校の先生方は、学校の中心に生徒を据え、生徒一人一人の成長を願い、生徒のことを思って協力し合い努力する先生方ばかりです。これは、総合学科という仕組みゆえかもしれませんが、それ以上に、皆さんが生徒として可愛く、私たちに教師としての喜びを与えてくれるからです。

私には校内はもちろんですが、校外からもたくさんの情報が寄せられます。嬉しい心温まる出来事もありますが、時には、辛く厳しい意見も耳に入ります。皆さんの中に、皆さんを真剣に指導してくださっている先生方を嫌ったり、先生方に対して失礼な思いを持っていたりする人はいませんか?皆さんのことを思って心を尽くしてくれている家族や友人に対して、その好意を裏切るような考えを持ったり、裏切るようなふるまいをしたりする人はいませんか? それが自分の身なりや態度、言葉遣いなどに表れていませんか?この世の中は、人と人との信頼で成り立っています。今一度、自分の言動を振り返って、改めるべきところは改めるように努めてください。

 

私が以前読んだ本の中に、次のようなことばがありました。「耳や目から入ってきたものは、単に外から入ってきた情報でしかありません。外から入ってきたものは宝物ではないのです。本当の宝物は、自分自身の中からでてきたものなんです」。これは、光岡郵便局のそばにある「岳林寺」というお寺で修業をした有馬頼底(ありまらいてい)さんという、とても偉いお坊さんが書いた『無の道を生きる 禅の辻説法』という本の中に書かれていることばです。

 

3月2日以来、自宅待機となって、いやおうなしに自分で過ごす時間が増えました。普通なら、毎日学校に登校し、授業や部活動で先生や友人達と触れ合っているところですが、突然に普通の生活が変わってしまいました。自分で時間の過ごし方を考えなければならないのは本当に辛いですよね。でも、こういう時だからこそ、いろいろなことを自分自身に問いかけて「自分自身の中からでてくる宝物」を見つけてもらいたいと思います。

この状況がいつまで続くか不安に思う人が多いでしょう。でも、世界中の人々が協力してこの困難に立ち向かっています。人間の英知と絆の強さが、新型ウイルスに打ち勝つ日は必ず来ます。皆さんも、自分の内側から何かが沸き起こってくるような、新しい学年になってすぐに動き出せるような、そんな春休みを過ごしてください。一日も早く学校が再開し、皆さんの元気な声が三隈の丘に響くことを願っています。

 

皆さんの登校を 今か今かと待ちわびている 三隈の桜を眺めながら

                                  校長 小池楠男