
学校からのお知らせ

1月26日水曜日2限~4限で、1・2年生対象の「SSH成果発表会」を実施しました。
当初、パトリア日田で実施する予定にしていましたが、コロナウイルス感染症拡大の
状況により、校内でzoomを活用して実施しました。
また、発表の様子をYouTubeでライブ配信を行い、県内他校の生徒や近隣の小中学生や
講評は、本校のSSH運営指導委員を代表して、大分大学教育学部大上和敏教授、立命館
アジア太平洋大学ベルガー舞子准教授の2名にいただきました。
【概要】
「日田高RGB」を身に付けるための学校設定教科「SS探究」を中心とした探究活動の1年間の成果を、
各科目で優秀な成果を収めた代表班が発表しました。1人1台iPadを活用して、聴衆の生徒がリアルタイ
ムで、発表生徒に質問やコメントを入力するなど、聴衆が主体的に参加できる発表会を目指して実施しました。
【配信の様子】
【発表内容】
○SS Presentation(1年全)
「授業で作成したホームページの発表」…HTML言語を利用してWEBページを作成しました
○Water Science(1年全)
「最強の水」…身近にある液体でどれが一番、表面張力が大きいかを探る研究
「ハザードマップの認知度調査」…日田市民のハザードマップの認知度合いを探る研究
「洗剤を使わずに汚れを落とすことができるか?」… 灰汁や米ぬか等、天然の洗剤で一番汚れを落とせるものを探る研究
○探究基礎Ⅱ(2年文系・理系)
「日田っ子子育て応援党 日田市の育児について」…日田市の育児を変えるための周知、交流、メンタルケアに関する提言
「行政とボランティアの連携」…ボランティア団体への行政の補助と防災アプリ普及に関する提言
○県外研修(2年SSクラス)
「SS ProgreSS研修 報告」…世界遺産の屋久島及び宇宙ロケット発射台をもつ種子島への研修の報告
○SS Communication Ⅱ(2年SSクラス)
「What we have learned through SSCⅡ」…SDGに関する問題解決を行う科学英語学習の発表
○探究Ⅰ(2年SS)
油班「油の適切な保存方法について」…食用油の開栓後の酸化の状態を調べ、適切な保存環境を探る研究
多肉植物班「多肉植物の栄養生殖」…多肉植物の生殖の分子メカニズムを明らかにする研究
二枚貝班「二枚貝の移動先に適した環境の発見や調整」…二枚貝が河川工事の影響を受けない環境を探る研究
○3年生
「SSHで学んだこと」…文系、理系、SSクラスのそれぞれの代表者による学んだ内容の発表
【講評】
大分大学 大上 和敏 先生
・発表した人も、そうでない人も、代表班の発表で皆さんの頑張りが伝わってきた。
・水というキーワードでのユニークな研究や、日田市が抱える問題を高校生らしい
斬新な視点で検討している研究が多かった。
・学んだことを日田高RGBの観点で振り返っている人もいて、素晴らしかった。
・普段の生活経験や、学習経験等における気づきが研究の課題設定では重要なので、
日ごろから気づきのセンサーを働かせることが大切である。
APU立命館アジア太平洋大学 ベルガー舞子 先生
・限られた発表時間で1年間の成果がうまくまとめられており素晴らしい。
・どの研究も観点が面白く、日常で役に立ったり、社会実装につながる研究が多い。
・聴衆の質問、発表者の受け答えがとてもよい。
・SSHでの活動で得た力は、大学入試でも役に立つが、ひいては社会でも役立つこと
だと思うので、日田高校で培ったRGBを心にとめて探究を続けていってほしい。
【生徒の感想】(一部抜粋)
○「探究力(Research)」に関するもの
・普段の生活から沢山の物事に、もっともっと興味を持とうと思った。
・質問に対してその場ですぐに詳しい答えを言えていてすごいなと思った。
・私の考えつかないような観点からとても深い研究へと進めていて勉強になる時間だった。
○「波及力(Glocal)」に関するもの
・探究活動を行うことで地域の問題や世界の問題を考える良い機会になりました。
・いろいろな探究活動の発表を聞いてこんなにもしっかり構成されていてすごかった。
・来年は発表する側になるかも知れないので今回、先輩たちの発表を見れてとても良かったです。
ぜひ来年は、発表する側として参加したいです。
○「基盤力(Basis)」に関するもの
・自分の情報活用力などが上がることがわかりました。
・研究するには、いろんなことを調べて、多くの知識を組み合わせて考えるべきだとわかりました。
○その他
・SSHの活動をもっと将来に役立てたいと思いました。
・SSH成果発表会を通して、自分の学ぶ姿勢の変化を改めて感じることができたし、
SSHの活動の良い経験を得られたので、これからの活動をもっと頑張っていこうと思いました。
・今日の成果発表会を通して、SSHで自分が行うべきや取組方を考え直すきっかけとなったと思います。