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校長室

『平成29年度:大分工業高校 入学式』 校長式辞
2017年04月11日

 

    式 辞

 柔らかな春の日差しのもと、校歌に歌われる「霊山」の山腹も、さわやかな萌黄色に

染まり、あたり一面に若い生命の息吹が感じられる今日の佳き日に、全日制二八〇名、

定時制一一名の新入生を迎え、平成二九年度の入学式がこのように盛大に挙行できま

すことは、本校にとりまして、この上ない喜びとするところであります。

ご列席の保護者の皆さま、本日は、お子様のご入学、誠におめでとうございます。心より

お喜び申し上げます。

 また、本校PTA会長佐竹裕文様を始め、多くのご来賓の方々にはお忙しい中、本校入

学式にご臨席を賜り、誠にありがとうございます。心よりお礼申し上げます。

ただいま入学を許可した新入生の皆さん、入学おめでとうございます。

皆さんは、将来の夢の実現に向けて、工業の技術・技能を学ぼうという強い意志のも

と、難関を見事に突破して、本校に入学してきました。

 ぜひ、大分工業高校の生徒として、自信と誇りを持ち、規律ある行動と生活に努め、

勉学はもとより、様々な活動に対して、仲間と共に精一杯努力をして欲しいと思います。

そして、本校の素晴らしい伝統を引き継ぎ、その歴史に新たな一ページを刻んでください。

 さて、四月は、入学式と共に、入社式の季節でもあります。今年、二名の本校卒業生

が入社した「トヨタ自動車」の入社式で、2100名以上の新入社員を前にして、豊田章男

社長が、次のように述べていました。

  アメリカのトランプ政権の誕生などを例に挙げて、何が起こるか分からない時代、激動の

時代であるとの言葉に続けて、「新たな仲間と未来を切り拓く挑戦者として、新しいトヨタの

歴史を作ることが皆さんの使命である。よもや、『安定した会社に就職して自分の将来は安泰』

などとは思わないで欲しい。」 そして最後に、「挑戦しなければ自分たちの将来はない。」と述べ、

プロ意識を持ってチャレンジするように、新入社員を激励していました。

日本のトップ企業の社長が、激動の時代と呼ぶ、変化の激しい時代、いわゆる、「道しるべのない

時代」を、皆さんはこれから生きていかなければなりません。このような時代の波を乗り越えて

生きていくために、大分工業高校の三年間、あるいは四年間で、「たくましく生きる力」を身に付け、

日本の社会はもとより、世界に羽ばたいて活躍できる人材になって欲しいと願っています。

本校は、わが国の産業界や地元大分県を支える有能な人材育成という大きな期待が

かけられています。そのため、本校の使命として「工業教育をとおして、地元産業界から

求められる優秀な人材、大分県の次代を担う人材、さらには技術で世界に羽ばたく人材を

育成する。」ことを学校教育目標に掲げています。この「学校教育目標」に対し、より多くの

人が関心を持ち、そして、知ってもらうために、昨年度、校歌の一部をとって、新たにキャッチ

フレーズを作りましたので、改めて紹介します。

 それは、「技術の道で 未来をひらく 大分工業」です。「技術の道」、即ち工業の技術・技能を

身に付けて、自分の未来、大分県の未来、さらには世界の未来を切り拓く人材を育てるのが、

大分工業高校である という意味を込めています。

「技術の道で 未来をひらく 大分工業」ぜひ、このキャッチフレーズを覚えていただきたいと思って

います。今年度も、この学校教育目標を実現するため、三つの重点目標を定めています。

第一は、「生徒一人ひとりの進路希望を達成させる」ことです。本校は工業高校ですので、

就職・進学ともに、進路希望達成100%を、今年度も目指します。このために、五十分の授業を、

我々教員と生徒の皆さんが真剣勝負する場とすることが大切で、質の高い授業を目指していきます。

また、三年目を迎える「大工タイム」では、基礎学力の定着と進路達成に向けた支援をしていきます。

自分の人生設計を行って、自分の進路に向けて頑張ってください。第二に、「生徒を知的に鍛え、

生徒が自ら考え、行動できる力を育成する」ことです。今、学校現場では、知識詰め込みの授業から、

「思考力・判断力・表現力」の育成を目指す授業への転換が求められています。そのために、

授業で皆さんがその内容を理解でき、自ら活用・応用できる力を付けていきます。このことを

「知的に鍛える」と言います。「知的に鍛える」ことによって、皆さんが社会で活躍できる力、即ち

「自ら考え、行動できる力」を身に付け、様々なことに知的関心を持ち、社会で大きく成長できる人間に

なることを願っています。そして第三は、「生徒のプラス1への挑戦を推進する」ことです。

 授業以外に、部活動や資格・検定、ものづくりなどに、積極的にチャレンジする中で、人間的に

幅の広い人材として育っていきます。そのために、体育部、文化部、同好会を併せて、二十七の

部活動を用意しています。この「プラス1」への挑戦をすることで、高校時代に勉強以外で、自分は

これに取り組んだと、胸を張って自慢できるものを確立してください。きっと、これからの人生で、

苦しいときの拠り所、自らの支えになると思います。ここで、定時制課程に入学する皆さんに、

メッセージを送ります。本校の定時制課程は昭和三十年に機械科、電気科、建設科の三科で

スタートしました。当時は「働きながら学ぶ」をスローガンとした勤労学生が学ぶ場でしたが、

時代の変化に伴い、現在では「学び直しができる学校」にその姿を変えてきています。

定時制は四年間じっくりと学べる学校です。「働きながら学ぶ」という原点を忘れず、自分の人生の

目標を見つけ、四年後に大分工業高校の卒業生として、社会に羽ばたき、活躍できるように、

惜しまぬ努力を続けてください。最後になりましたが、保護者の皆様にお願いいたします。

 大切に育ててこられたお子様を、本日よりお預かりすることになりました。教職員一同、

学習指導や生活指導などに、全力を挙げて取り組む所存であります。しかしながら、生徒の成長は

学校教育のみで図れるものではありません。まずは家庭において基本的生活習慣が確立され、

そして家庭・学校との相互の理解・信頼があってこそ、始めて達成されるものであります。

ご家庭と学校とが良きコミュニケーションを交わしながら、お子様の指導に取り組んでいく

所存でありますので、どうぞ、ご協力のほどよろしくお願いいたします。新入生の皆さんが、

本校での高校生活を通じて自らを磨き、輝き、そして大きく成長することを心から祈念して、

式辞といたします。

 

       平成二十九年四月十一日

        大分県立大分工業高等学校

        校長 安野豊治