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学校からのお知らせ

「大雪の中、彼女の上にだけ数字が降っていた。なんと美しい言葉だろう」~読書活動表彰&感想文紹介
2017年12月20日

 この秋に生徒が参加した様々な読書活動の大会から、各種表彰が届きました!

 以下頂戴した賞の一覧です。沢山頂いています!読書感想文については、本文より抜粋をし、ご紹介します。

<第3回 高等学校ビブリオバトル大分県大会入賞>

 第3位 2年 永富 模乃 さん~「最後の医者は桜を見上げて君を想う」の紹介

<第37回 全国高校生読書体験記コンクール県入選>

 入選 2年 安部  希 さん~「陽だまり」;「陽だまりの彼女」を読んで

<第56回 大分県読書感想文コンクール入賞>

 優秀 2年 小山 雄大 さん~「数学という病気」;「青の数学」を読んで

 優良 3年 緒方 美里 さん~「生と死のつながり」;「君にさようならを言わない」を読んで

 優良 1年 辛嶌 洸香 さん~「宝物」;「マチルダは小さな大天才」を読んで

<第56回 大分県読書感想画コンクール入賞>

 優秀 3年 安達 峻平 さん~「容疑者Xの献身」

 優秀 2年 渡辺 美雅 さん~「君はポラリス」

 優秀 2年 足立  凜 さん~「届かない声」

 優秀 2年 佐藤  葵 さん~「生命」

 優秀 1年 森澤 涼帆 さん~「いびつ」

 優秀 1年 安波 寛人 さん~「世界から猫が消えたなら」

 優良 3年 八坂 美南 さん~「ペンギンの世界」

 優良 2年 自見 佳子 さん~「夏に居る」

 優良 1年 武内 あや菜 さん~「感情」

 優良 1年 藤元 瑠月 さん~「囚われた時間」 


*以下、入賞した読書感想文より、本文を抜粋してご紹介します*

「数学という病」  2年 小山 雄大 さん                      ~「青の数学」 王城 夕紀著 を読んで

 大雪の中、彼女の上にだけ数字が降っていた。

 なんと美しい言葉だろう。私はそう確信した。「数字が好き」という理由だけではない。何かにとりつかれて、興味をそそられている、そう感じた。この美しさをあらゆる他人と共有したいと思わせるほどだった。

 いつからであろう。以前から私は数学という教科が好きだ。今となっては「好き」という言葉では表せない。それほどのある意味「病的」な興味を抱いている。友人にも公表してきたが、なかなか共通の友人を見つけることができていない。それゆえ、よく「数学の何が楽しいの」と聞かれる始末だ。またこの問いか。私はいつも悩まされる。正確な答え見つけられないからだ。おそらく全国の数学愛好家に聞いても同じ思考に至るのではないか。では理由もなく数学をしているのか、というとそれも違う。一言で言えば単純に「好き」なのかもしれない。しかしどうしても最適な言葉を私は見つけられずにいた。そんな高二の夏、ある言葉が目に入った。

 「数学って何」

 また問いか、と初めは思った。しかしその言葉が私の頭を離れない。そしてふと気がつく。私がよく知りもしないものを「好き」と言い続けてきたことに。数学とは何だろうか。もう一度自分に問うた。そうして最適な言葉を探しながら本を手にとった。(…以下略)

「陽だまり」 2年 安部 希 さん                          ~「陽だまりの彼女」 越谷オサム著 を読んで

 (前略…)自分にとってのあたたかい場所、それは大切な人がいる場所、大切な人が自分に残してくれたものがある場所。

 それはいつだって心の中にあるのだ。心の中は誰にも見えない。だからこそ人は、自分の思いを相手に届くまで言葉にすることが大切なのだと思う。ささいなことでもいい、伝えられる限られた時間の中で大切な人に思いを残すこと、これこそがあたたかい場所を作る。陽だまりであふれたあたたかい場所、大切な存在に気づき伝えることができれば、どんな人にもそんな場所をつくることができるのだ。陽だまりはどんな人にも優しく降り注ぐ。辛くて悲しくて雨が降るときもあるだろう。しかし、私の中にある大切な人が残してくれたものはいつまでもあたたかい陽だまりを作ってくれる。

 そして私も、大切な人に陽だまりを与えられる人になりたい。

「宝物」 1年 辛嶌 洸香 さん                  ~「マチルダはちいさな大天才」 ロアルド・ダール著 を読んで

 (前略…)私は今まで何百冊と読んできた本の中でこの本を超える作品を見たことがない。

 この本は幼い私をドキドキワクワクさせ、新しい世界へと誘ってくれた。何より本は多様で奥深い世界を持っていることに気づかせてくれたという意味で、私の宝物と言うべき作品である。この本に出会えたおかげで私は本の虜となり、司書という夢を見つけることができた。私の今回の体験のように、本は長い月日が経っても違う視点から楽しむことができる。また、自分の考え方を大きく変えられる無限の力を持っているのだ。活字離れが進んでいると言われているが、私はたくさんの人に本を読んでほしい。そして多様に広がる世界を知って欲しいのだ。特に幼い頃に多くの本と出会う中で、一生宝物と言えるような本を見つけられることは、一つの財産を得たと言えると思う。より多くの子どもたちにそのような機会を与えたいからこそ私は司書になりたいのだ。そう言いきれるのはこの本の小さな主人公に出会えたおかげである。

 そう考えると、やっぱりマチルダはちいさな大天才なのかもしれない。

「生と死のつながり」 3年 緒方 美里 さん              ~「君にさよならを言わない」 七月 隆文著 を読んで

 (前略…)物語を読んでいくと、幽霊たちはみんな自分のことではなく、残された人のことを考えて成仏できていないことがわかります。残された人が悲しんでいる分、亡くなった人もその人たちを心配しているのだと思いました。

 物語のタイトルである「君にさよならを言わない」とは、成仏してからも残された人たちの記憶の中、心の中でずっと生き続けているのだということを意味しているのだと思います。自分が死んでしまっても、残された人の心の支えになったり、自分が生きていた時の記憶が思い出としてずっと残っている、悲しみとしてではなく、前を向いて生きていくきっかけとなるような人になっていけたらいいなと思います。