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学校からのお知らせ

平成28年度第51回卒業式 校長式辞
2017年03月01日

 寒かった冬も終わり、春の息吹を感じる季節がやって来ました。この佳き日、大分県立別府青山高等学校を巣立っていく、第51回生、155名の卒業生の皆さん、卒業おめでとうございます。

また、これまでお子様を、陰に日向にと支えてこられた保護者の皆様、お喜びも一入のことと存じます。お子様のご卒業、誠におめでとうございます。これまで本校の教育にお寄せいただきました、物心両面にわたる、ご支援とご協力に対し、厚く御礼申し上げます。

 

 本日の卒業式を挙行するにあたり、別府市長 長野恭紘(やすひろ)様、大分県議会議員 嶋 幸一様、吉冨英三郎(よしとみ えいざぶろう)様をはじめ、多くの来賓の方々に、ご多用の中、ご臨席を賜りました。高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。

 

さて、卒業生の皆さん、私は皆さんに「卒業おめでとう。」に加えて、「ありがとう。」の言葉も送らせてもらいます。

2年前の4月のことでした。別府翔青高等学校が開校して間もなく、生徒会役員の人たちと、私は話合いをする機会がありました。その時、生徒会役員の「青高魂を翔青高校に受け継いでもらうために、何ができるのか考えて行きたい。」との言葉に、嬉しさと、頼もしさを感じたことを覚えています。と同時に、その「青高魂とは何なのか。」という思いもまた持ったのです。

 

そして、私はその答えを、その後、皆さんの高校生活の中に見つけ出すことができました。学校行事や部活動、生徒会活動など様々な場面において、皆さんは、自分たちと校名も制服も異なる1年次生を、後輩として、心温かく、素直に受け入れ、導いてくれました。

今年度は、翔青高校の生徒が更に増え、自分たちの卒業する日が近づくほど、母校も閉校に近づく、そういう中にあって、皆さんは、自分たちの立ち位置を見失うことなく、常に明るく、最後まで落ちついた高校生活を送り、心強い上級生として、その責任を立派に果たしてくれました。

寂しい思いや複雑な思いはあったことでしょう。しかし、皆さんは、別府青山高校の多くの先輩たちに対する、最後の青高生としての責任を果たすかのように、青山と翔青の2つの学校をつなぐ「青い架け橋」になってくれました。

私は今、思います。「青高魂」とは、「明るく 強く 心温かく」の校訓そのものだったんだと。本当にありがとう。

 

皆さんが、それぞれの道を歩きはじめる4月になると、桜の木々は、皆さんの新しい門出を祝うかのように、満開の花を咲かせるのでしょう。

桜はその花の散った後、夏から秋にかけて、次の年に咲くために花芽(はなめ)をつくります。しかし、秋が深まると、桜の木は、葉からその成長を阻害するホルモンを出し始め、折角できた花芽(はなめ)は休眠状態に入るのだそうです。そして、1月、2月の寒い時期になると、休眠していた花芽は、一定期間、寒さにさらされることで眠りから覚め、春になって気温が上昇すると、花芽は急速に成長し始め、開花の時を迎えるのです。

つまり、春に咲く桜の花は、冬の厳しい寒さがあってこそ咲くのであって、花の命にスイッチが入るのは、春ではなく、冬なのです。私たちの人生も、そこに学ぶことがありそうです。

 

Bloom where God planted you.(神が植えたところに、花を咲かせなさい。)

これは、ノートルダム清心学園の理事長だった渡辺和子さん、彼女は、惜しまれつつ昨年12月、89歳でこの世を去りましたが、36歳でノートルダム清心女子大学の学長に任命された時、ある宣教師から送られた言葉です。若くして学長になった彼女は、その責任の重さから、「心の乱れることがよくあった。」と自分の著書に記しています。

 

「神が植えたところに、花を咲かせなさい。」

この言葉は、「そこにあなたが在ることは、仕方がないことだから諦めなさい。」ではなく、「あなたがどのような立場に在っても、自分らしく精一杯生きなさい。」ということです。

私たちは誰もが、自分の選択した結果として、それぞれの環境や状況に、身を置いている訳ではありません。しかし、例えそうであるにせよ、「自分がどのように生きていくのか。」それは自分が決めることができることなのです。

これからの皆さんの歩みの中で、雨風の強い時、日照りの続く時、身の凍るような寒い時もあるでしょう。その時は、いつか花開き、実をつけるその日のために、植物が地中に根を伸ばしていくように、私たちも自分の性根を、自分の心根を、深く深く伸ばしておくことが大切なのではないでしょうか。

 

結びになりますが、私はこの2年間、皆さんの明るい笑顔、元気の良い挨拶、様々な学校行事などでの眩しいばかりに輝くその姿に、清清しさと、爽やかな感動を受けてきました。そして、本日、最後の青高生の卒業を祝う教職員全員の思いを、この背に受けて、皆さんに卒業証書を授与したことを私は終生忘れることはないでしょう。私たち教職員は、皆さんのこれからの歩みを、この学び舎から見守り続け、ずっと、ずっと応援していきます。

 

それでは、希望に満ちた出発の日にあたり、この別府青山高等学校を巣立ち行く、皆さん一人一人の前途が、健やかで幸多からんことを祈念し、式辞といたします。

 

                 平成29年3月1日

                         大分県立別府青山高等学校

校 長  辛 島 信 昭