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学校からのお知らせ

平成28年度1学期終業式 校長式辞
2016年07月22日

 今日で一学期が終わります。一学期の終業式にあたり、皆さんに、この夏休み考えてもらいたい事があります。それは想像力を持つということです。

 今日も終業式で全校の生徒が体育館に集まりました。体育館に集まるのは、入学式・卒業式、各学期の始業式、終業式なのですが、これらは学校の節目になる行事ですので儀式的行事と呼んでいます。ですから、そうした行事では、皆さんへの整列指導は先生方にお願いしています。

 一方で、生徒のみんなが主体となる、例えば対面式や生徒大会、そして全校集会などは、生徒会執行部と各クラスのルーム長が整列するようにして、先生方にはできるだけ指示を出さないように言っています。それは何故だかわかりますか。以前にも言ったと思いますが、「自分達がしまければならないことは自分達でする。自分達がしたいことも自分達でする。」そうなって欲しいからです。

 私は冒頭、今日は想像力について話をすると言いました。ちょっと想像してみてください。皆さんが集合して整列している場面を。そこに整列してもらおうとする人がいる。しかし、一方でそれにもかかわらず、話をして整列しようとしない自分の姿。その違和感。それが他の人からどう見られているのか。ということです。

 授業でも同じことが言えます。私は1学期、皆さんの授業の様子を見てきました。残念ですが、ごくわずかな生徒が、授業に集中していない、椅子に座る姿勢が悪い、中には教科書を開いていない生徒がいました。私はそうした姿を見ると、正直、腹が立ちます。情けなくなります。そうした態度をとっている自分が、教室という公共の場に相応しい態度なのか、周りの人からどう見られているのか、それも想像できないのかと思うからです。

 しかし、先生方は、そうした生徒に対して、それが教室という場で相応しい態度ではないということをいつか気付くだろう、いつかは自分から改善するだろう、と思って授業をしています。その先生の思いもまた想像してみてください。

 ある一定の方向に、規律正しくさせるのは簡単なことです。大きな声を出して威嚇して相手を従わせることは直ぐにできます。しかしそれは繰り返されます。私は、そして先生方は、皆さんを、大きな声を出す力のある人の言うことに従うような人間にはしたくはないのです。

 先日、2年生商業科のインターンシップの様子を見て回りました。みんなとてもいい顔をしていました。普段、学校ではあまり見せない違う顔をしていました。何故でしょうか。事業所の人からこんな話を聞きました。生徒が自ら「次は何をしたらいいですか?」と聞かれたのだそうです。「次は何をすればいいのですか?」これは自分の責任に対する想像力です。そしてその想像力が働く事、それが自立なのだと思います。

 親でもなく、友達でもなく、先生でもない全く知らない他人の中で、自分に仕事を任され、働く事を通して自分の存在を大切に思える、それが自立なのです。

 もう一度言います。学校はみんなを何か方向に一途に従わせる訓練の場ではありません。精神的に自立した人間を育てる場なのです。

 自立するには想像力が必要です。今の自分を取巻く状況はどうなのか、その状況の中で、自分は今どうしなければならないのか、それを考えてください。想像力が働けば、私達の社会は心豊かなものになり、きっと人と人との関係は快適になり過ごし易いものになります。それがマナーでもあります。私達の社会を心豊かのものにして欲しい、そのことを皆さんに話して今日の式辞とします。